赤ちゃんとのおでかけ、躊躇しているママへ

――最後に、子連れでのお出かけを躊躇しているママへアドバイスをいただけますか。

『「思い込み」を捨てましょう!

赤ちゃんと一緒に出かけたい、でも子どもが泣いて周りに迷惑を掛けてもいけないし、おっぱいをあげる際に、微妙な気遣いも強要したくない。

マジメな人ほど、そんな風に思い悩んでいます。

けれども「赤ちゃんと一緒に出かけて」、かつ周りに「迷惑を掛けず」、「気遣いをさせない」、そんな選択肢もあるんですよ!

例えば、モーハウスのスタッフはほとんどが乳幼児のママなのですが、突然「新幹線で○○まで出張に行って!」といわれても、時間さえ許せば「ハイ!」と行っちゃいます。

むしろ「子連れなら安心して出張も行けるけど、子どもを置いていけと言われるほうが預け先の確保とかイロイロ面倒で、どうしていいか分からない」というくらい。』


――え!?赤ちゃん連れで新幹線に乗る時には、1カ月前に多目的室に近い指定席を予約するのが必須だと思っていました。
帰省の時期なんて争奪戦で……

『そういう“要らない苦労”が、まだまだたくさんあるんです! そんな苦労は“要らない”んです、みんな気付いて~ッ!

そしてそういう苦労を捨てて“楽”をするために、ママは自分のために、お金を使っていいんですよ。

このことについても別の機会にお話ししますが、それがママの、赤ちゃんの、そしてひいては家族のためになります。

ママたちが“ガラスの天井”を打ち破って、外の世界へ気楽に出てこられるソリューションを「子連れスタイル推進協会」として、また授乳服メーカー「モーハウス」として、創ってゆこうと思っています。

子連れのお出かけと出先でのおっぱいは、実はちっとも大変なことではありません。

ぜひ、赤ちゃんと一緒に、楽しく、らくちんにお出かけしてくださいね。

光畑 由佳(みつはた ゆか)氏 プロフィール

子連れスタイルで子育てと社会を結びつけ、多様な生き方や育て方、働き方を提案するNPO法人「子連れスタイル推進協会」代表理事&授乳服メーカー「モーハウス」代表。三児の母。内閣府「暮らしの質」向上委員会委員、経済産業省「中小企業経営審議会」臨時委員、茨城県ユニセフ協会評議員。趣味はお産・おっぱい・建築とのこと。

 

15の春から中国とのお付き合いが始まり、四半世紀を経た不惑+。かの国について文章を書いたり絵を描いたり、翻訳をしたり。ウレぴあ総研では宮澤佐江ちゃんの連載「ミラチャイ」開始時に取材構成を担当。産育休の後、インバウンド、とりわけメディカルツーリズムに携わる一方で育児ネタも発信。小学生+双子(保育園児)の母。