キッカケと継続理由に見る心理変化
ダイエットや健康維持、あるいは仲間からの誘いなど。ランニングを始めるキッカケは実に多様です。調査によれば、そのキッカケとして最も多かったのは『運動不足解消・エクササイズのため』が40%以上を占めました。
次いで健康やダイエット、ストレス解消などが挙げられており、心身への気遣いから、その方法としてランニングを選んでいる方が多いことが分かります。
しかしランニングは、続けることで心理変化を起こすようです。ランニングの継続理由に関する調査結果を見てみると、レース出場が最も多いという結果に。さらに『楽しいから』という理由も3番目に挙げられました。ランニングを始めると少しずつ筋力・体力が養われ、“走れる自分”へと変わっていきます。
これが楽しみや喜びとなり、また、「もっと速く走りたい」といった思考に結びついているのかもしれません。特にレース志向の高まりは、人気大会のクリック合戦化や高倍率化からも納得できるでしょう。
ランナーは身体のケアが不足?
せっかくランニングを始めたのに、怪我が続いてやめてしまう。そんなランナーが少なくありません。本調査でも、身体になんらかの痛みを抱える人は全体の65%以上に及びました。怪我にはランニングフォームの崩れやオーバートレーニング等、さまざまな原因が考えられるでしょう。しかしこれだけ痛みを抱える人がいるにも関わらず、ケアに対してはあまり積極的ではないようです。
あくまで治療院へ足を運んでのケアに限られますが、約60%のランナーは『治療院に行っていない』と回答しています。確かに私の周りでも、痛みを感じつつもトレーニングを続けるランナーが。せめて安静やセルフケアを勧めていますが、「すぐに治るだろう」と楽観視している方が多いのかもしれません。