メンバーから見た憎めないジェシーの魅力

――太田は天然ボケな役ですが、ジェシーさんの天然エピソードなどあれば聞かせてください。
 

©2016「バニラボーイ」製作委員会

田中:天然というか、日本語をめちゃくちゃ間違える。

ジェシー:ほんとの事言うなよ。

田中:あとベタなオヤジギャグを言ってきたりするんです。

「ふとんがふっとんだ」みたいな、そんなこと今更面白くないのに、いかにも「俺面白いだろ?」みたいな感じで言ってくる。

ジェシー:別にいいじゃん(笑)。

松村:実際この現場でもいっぱい入れてきたんですよ。

「一緒に行こう、吉幾三」とか、「いや~、ごめんごめん、ごめんな西郷隆盛」とかやって、本人は「よし、きたな」って言ってるんですけど、試写で観たら全部カットされてて(笑)。

ジェシーも「ああ、全部カットされてる……」って言うから、カットされてやっと面白くなる。

あとよくする話なんですけど、ジェシーってハーフで英語も喋れるんですよ。劇中では太田なので英語は聞き取れないって設定ですけど、私生活では英語は喋れるし。

田中:お父さんと英語で会話したりしてるしね。

松村:でも、(SixTONESの)メンバーの慎太郎がよく「ジェシー、この英語なんて意味?」って聞くと、ジェシーはケータイをおもむろに取り出して、翻訳機にかけるんです。

ジェシー:だから「わからない日本語もあるだろ!」っていつも言うじゃん。

松村:それで「なんか“難しい”って意味らしいよ」ってけっこう簡単そうなのも調べるし、最近では慎太郎も「ジェ……、あ、北斗、この英語なんて意味?」って俺に聞くようになっちゃって。

ジェシーは「俺、英語喋れるから」って言ってて、調べるところがあります。

ジェシー:俺はネイティブだから、英語を勉強してないし。でも、そういうかわいらしいところがありますね。

――ダジャレなども自信があるんですか?

ジェシー:
自信があるというか、人を笑わせるのが好きなんです。何かしら言えばみんなバカにして笑ってくれるんで。一緒にいてもメンバーは無害なんで、だから喋っちゃう。

田中:ジェシーは一緒にいるとずっと喋るんですよ! 北斗と俺が2人でいても、普通の会話はするけどそんなに喋らない。でもジェシーはずっと喋りかけてくるんですよ。すごい喋るよね?

ジェシー:ダメなの?(笑)

松村:なんかずっとネタ見せみたいなんですよ。

田中:太田と一緒で、ジェシーはちょっと憎めなかったりするんですよね。

松村:確かにね。樹とかに「軽くどっかでコーヒー飲まない?」とか言われても「ああ、ちょっと帰るわ」って言うけど、ジェシーに誘われてこの前行っちゃいましたもん。

「お願い、お願い!一杯だけ、一杯だけ!」って言われて(笑)。

田中「あんなに楽しそうな北斗を初めて見た」

――これまでも『私立バカレア高校』などドラマの共演はありましたが、今回の撮影でお互いの新たな発見はありましたか?

ジェシー:みんな顔つきが大人になってますね~。

田中・松村:あはははは!

松村:今まで共演しているのとはまた違う作風で、「あ、こういうのも一緒にできるんだ」って思ったことは発見でした。
 

©2016「バニラボーイ」製作委員会

ジェシー:こういうコメディアンテイストが初めてだから……。

松村:コメディアンテイストって(笑)。

田中:アメリカンスターみたいだな(笑)。コメディテイストね?

ジェシー:そう、コメディテイストがさ、『バカレア』よりも強いじゃん? だからふざけるシーンも、「みんな大人になったんだな」って。芝居の仕方とか恥ずかしさがなくなっていると、僕は思います!

田中:ありがとうございます(笑)。

松村:ある意味での発見は、まだ制服イケるな!って思ったこと。

田中:それはあったね!

松村:撮影が去年だから、全員コスプレなわけで。でもまだ制服姿イケた(まともに見れた)なって。

田中:あとシンプルに、あんな楽しそうな北斗を初めて見た。こんなに何年も一緒に仕事してるけど。

松村:あははは。

――それは新たな発見ですね。

田中:
この現場で(同じ部員役で同世代の)成弥や航基と初めて会ったのに、北斗が楽しそうに仲良くなっていて。

松村:楽しかったですね。

ジェシー:SixTONESの)メンバーと喋るより楽しそうにしてた。

松村:そんなことないでしょう(笑)。今までメンバーと一緒にいるときって、周りの5人がすごい喋るから、それを聞いてたり、1人でぼーっとしてたりすることが多いんです。

田中:成弥や航基とは一緒にいるシーンが多かったから、俺ら3人に2人も溶け込んでたよね。

松村:樹もジェシーも話しかけるから、2人もスッと入ってきて。ジェシーのわかりやすいボケに2人もツッコんだり。ジェシーはみんなにイジられるし、樹はみんなをイジれるので、なんか自然と5人の雰囲気になっていましたね。

田中:よく撮影の合間に5人で飯食いに行ってたもんね。ずっと笑ってたよね。

ジェシー:みんな笑うときはひたすらこのポスターのポーズで。

松村:そんなわけあるか!

ジェシー:その瞬間を撮ったんだよ、これ。

松村:「あはは、おかしいな、ウケる~」ってそのポーズやるか!

ジェシー:やるよ。

田中:やんねえよ!

松村:ほんとに(ジェシーは)しょうもないんですよ。

ジェシー:でも笑ってんじゃん。笑顔って大事よ。

松村:ツッコんでもツッコんでも、ボケを押し通すんですよ。

――本当にジェシーさんはムードメーカーなんですね。

ジェシー:
そうなんですかね? でも占いでもそうやって言われてた。

松村:知るか、その情報。