小出さんは、シューズを選ぶ際のポイントに「ソール」をあげています。何せ、足にかなりの衝撃を受けるマラソンです。

小出さんが指導していた高橋さんも、ここには強いこだわりがあったようで、契約しているメーカーは40ものタイプの違ったシューズを作り、それを全て試し履きしてチェックしていたそうです。

 

どのシューズのソールが自身の足に合うのか、にこだわりました。高橋さんがこだわったのは、ソールの反発力。靴底のゴムの厚みで、反発力の違いがわかるというのです。

ここは私たちのような一般ランナーでも気にしたいポイントです。というのも、ソールに反発力がないと、一歩一歩の負担が大きくなってしまいます。地面を蹴った時にソールの反発力を利用して走ることができれば随分とレースが楽になるでしょう。

初心者にはソールが厚くて少し硬めのシューズが無難。返しのチェックをするには、シューズを持って、つま先部分を後ろに引っ張ってみてください。手を離したときに、より反発しようとするシューズを選ぶと良いでしょう。

続いて、シューズを選ぶ際に悩みがちなのが「サイズ選び」について。この悩みについても小出さんはアドバイスをおくっています。

サイズは、座った状態で両足のシューズを履き、かかとを床でトントンとたたいて合わせます。しっかりと紐を締め、立ち上がって少し歩いてみる。ここで、確認するのは横幅とつま先です。足がシューズの中で安定せず泳いでいるのは、シューズの横幅が大きい証拠。逆に小指の付け根あたりが痛むようであれば、横幅が小さすぎます。つま先はきつすぎても緩すぎてもよくない。靴下を履いてシューズの中でつま先を伸ばしても足の指が自由に動くくらい、先っぽに5ミリから7ミリの余裕があれば問題ありません

出典(マラソンは毎日走っても完走できない「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ)