うん、うん。友だち感覚ではあるけれど、アニータの方がちょっとお姉さん的な感じとか。おふたりを見ているとすごく素敵で。

マリア役でダブルキャストの田村芽実ちゃんの場合は、ふたりのアニータが、ちゃんともう年上だから。しかも彼女の天真爛漫な性格がマリアにぴったりで。本当にかわいい!!

エマさんとは、同じ「宮澤」ということもあるけど、一緒にお仕事したいなって、ずっと思っていた好きな方だったから。それを今、現場でかみしめています。“本当にエマさんと同じ舞台に出てる!”って、思いながら。嬉しくて!

本当に皆、好き!

今回はグローバルな方が多いんです。エマさんもだし、メイさんもだし、(森崎)ウィン君も。他にも海外留学している人が多くて、その感じが現場にあふれていて、不思議な現場です。通訳さんが必要なチームと、全然英語でOKみたいなチームと。すごく新鮮です。

--5組もダブルキャストがいることも、初めてですね。

そう、そうです! それも新鮮ですね。

でも、そのダブルキャストの中でも、アニータが直接関わるのは、ベルナルド役とマリア役で。それ以外のトニー役や、リフ役のキャストの方とは、「おっ、初めまして! 初めて一緒に稽古するねぇ」っていうことも、稽古中はありました。

--現在は稽古場での稽古は終わって、もう皆さん劇場入りしたそうですね。

はい。特殊な劇場だから、ほかの劇場でやるときよりも、1週間早く劇場入りして、その場に慣れるように稽古していたんです。

劇場の雰囲気を感じるとか、どこでシーン転換があるとか、1週間かけてやってました。本当に大変な劇場ですよね。楽屋の方から、どこを通れば自分の行きたいシーンに行けるのか、いまだにわかってないですもん!

360度回転劇場ではこういうことが大変なんだって実感してます。猛ダッシュしないと、次のシーンに間に合わないところもあるんですよ。マジで猛ダッシュしないとッ! 大変だなぁ。。

でも、ステージアラウンドで初めてこの作品を観る方には、『ウエスト・サイド・ストーリー』は、本当に素敵でぴったりな作品だと思います。びっくりするかもしれませんよ!

私がこれまでに観てきた作品の中でも、こんなにびっくりした作品はなかったから。セットの組み方や、舞台の使い方、360度のシアターを生かした演出がすごいんです。(第5回)

--演じ手としてはとても大変そうです。

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