【re:START】エンタメ再始動へ向けて。

ぴあではエンターテイメント業界のキーパーソンにインタビューを連載していきます。

「音楽やラジオは人の心に寄り添える」#音楽を止めるな プロジェクト・松尾健司インタビュー(前編)に続く(中編)では、コロナウィルス感染拡大の対策として外出自粛の日々が続いた4月から5月にかけて、ラジオ局はどんな現実に直面していたのか。

制作状況の変化、5月6日に行った『J-WAVE HOLIDAY SPECIAL #音楽を止めるな ~STAY HOME FESTIVAL〜』という15時間の特別番組の反響、そして「#音楽を止めるな」プロジェクトの先行きについて語ってもらった。

松尾健司さん

音楽が生まれる原初的なポイントにリスナーも一緒に立ち会えた

── 4月7日の緊急事態宣言発令以降は、ラジオの制作状況も大きく変わったのではないかと思います。そのあたりはどうでしょうか。

松尾 大きく変わりました。まずスタジオでコロナ感染が発生してしまうと、もう僕らは何の商品も作れなくなってしまう。

とにかくスタジオに関わる人数を最小限にしようということで、ゲストもリモート、プロデューサーを含めたスタッフもできる限りリモートになった。

場合によってはナビゲーターもリモートで、特に都府県をまたいだ移動をしなきゃいけない出演者はリモートによる出演がごく普通になりました。

── そういった状況の中で5月6日に『J-WAVE HOLIDAY SPECIAL #音楽を止めるな ~STAY HOME FESTIVAL〜』というラジオ上のフェスを準備していったわけですが、状況の変化はどう捉えていましたか?

松尾 J-WAVEだけでなく全国的に「ステイホーム」、家にいようというメッセージが広まっていったわけですよね。

そんな中で、ステイホームでも音楽は楽しめるし、音楽の演奏はできるし、ライブを体験できるということを形にしたいという思いがあった。

そういうフェスをなんとか具現化できないかと、みんなで知恵を出し合って作っていった感じですね。

── 複数ステージのフェスという形による15時間の特番で、いろんなミュージシャンが関わって、それぞれの状況や立場や考えはバラバラかもしれないけれど、一つの共通した思いが具現化できたという手応えはあったんじゃないかと思います。実際、やってみてどうでしたか?

松尾 めちゃくちゃ手応えがありました。

J-WAVEの特番史上、一番聴かれたと思います。それはやっぱり、70組以上の参加アーティストの皆さんが自ら「この後、このフェスに出るよ」と発信してくれたということも大きかったと思います。

あと印象的だったのは、ステイホームのライブって、基本、弾き語りになるんですね。でもそこには音楽が生まれた瞬間に立ち会っているような、生の新鮮さと無骨さがある。

そういう音の響きにすごく心が動いたんです。音楽が生まれる原初的なポイントにリスナーも一緒に立ち会えたんじゃないかという手応えもありました。

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