ユニットの音楽の可能性を広げていける楽曲を作りたい

――実際のアイドルの潮流を意識して作ったりすることはありますか?

桑原:ありますね。逆にユニットの特性を活かすために、あえて一昔前の音作りをすることもあります。

4月のエイプリルフール企画で学院の教師のユニットを発表したのですが(佐賀美陣 & 椚章臣『Sentimental Liars』)、シナリオ担当の日日日さんとのお話の中で、「イメージとしては先生たちが短パンを履いてローラースケートを……」みたいなことを仰っていたので「なるほど! 一番知ってるやつです!」と(笑)、音作りも最新のものではなくて80年代末のアイドルを意識した音作りをしたり。

――たしかに試聴動画を見ると懐かしい感じがします(笑)。

桑原:たくさんユニットがいるので、このくらいやった方が差が出るかなというのもありますし。音楽シーンの時代の流れが早いので、追いついていくのも大変です。普通10組のアイドルユニットの面倒を同時に見るということは、あまりないですよね。手広く聴いてインプットしていかないとアウトプットできないですし、枯れてく一方なんで(笑)。

――引き出しをふやさないと、と。

桑原:ユニットの特性を活かしていく制作をしていきたいんです。言い方があれなんですが、あんまりお仕事と思ってやってなくて。

キャストの方ともプライベートでも仲良くさせていただいていて、皆で楽しみながら作っていこうという雰囲気があるので、それがファンの方にも届いていたらいいなと思います。あんまり凝り固まらずに自由にやらせてもらえているのが、すごくありがたいです。

――そして8月から来年1月にかけてリリースされるユニットソングの第三弾も発表されましたね。

桑原:今回は第三弾、つまり一番最初からいるユニットに関しては5、6曲目にあたります。

ユニットの音楽の可能性を広げていける楽曲を作りたいなと思っていて。

例えば、これまですごくデジタルな曲が多かったユニットには、デジタルだけどもう少し広い幅の楽曲をもたせたり、正統派アイドルのところに”タイアップミュージック”のような雰囲気をもたせたりと、リアルなアイドルに近づけるような楽曲をあえてつけてみたりしています。

――それはまさしく「アイドルグループのメジャーデビュー3枚目シングル」といった趣きですね。

桑原:そういうところは意識しました。だから、キャストさんたちからは「意外な曲がきました」「今までで一番難しい曲がきましたね!」という声もありました。ユニットごとの幅を広げて、今後アルバムを出して行けるような音楽展開をできるように、一辺倒にならないようにと考えています。

――それは今後の展開も楽しみですね。今日は本当にありがとうございました!

あんさんぶるスターズ!ユニットソングCD 3rdシリーズ

2017年8月9日(水) vol.1 流星隊/vol.2 Knights
2017年9月6日(水) vol.3 fine/vol.4 Valkyrie
2017年10月4日(水) vol.5 2wink/vol.6 UNDEAD
2017年11月8日(水) vol.7 Ra*bits/vol.8 紅月
2017年12月6日(水) vol.9 Switch/vol.10 Trickstar
2018年1月10日(水) vol.11 MaM

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