山田裕貴 撮影/奥田耕平

『映画クレヨンしんちゃん』に出てくる悪役は、複雑な想いや事情を抱えていることが多く、本作の防衛大臣も愛国心ゆえに、国王に反旗を翻してしまうところがポイントだ。

「役そのものに対しての向き合い方は、普段と変わらないんですけど、声だけでどう演技すればいいのかはすごく悩みました。

彼の焦りだったり、それでも国を愛しているという想いだったり、その上で『悪役っぽさ』も必要になってくるので、それを声だけで表現することに難しさがありましたね」

山田裕貴 撮影/奥田耕平

しんちゃんのあんな悲しい表情は、僕の中で衝撃的だった

印象に残っている劇場版は、『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(2002年公開)だという山田。

戦国時代にタイムスリップした野原一家と、ひとりの侍との交流を描く作品で、09年には『BALLAD 名もなき恋のうた』として実写映画にもなっている。

「井尻又兵衛由俊(『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』に出てくる侍)が銃に撃たれるシーンは今でも鮮明に覚えています。

しんちゃんのあんな悲しい表情は、これまで観たことなかったし、僕の中で衝撃的だったというか、心に残っている作品です」

彼いわく、本作も歴代の名作と並ぶ完成度とのこと。

「僕も普通にお客さんとして見たかったです。完成品を観たときに、僕は自分の声の事ばかり気にしてしまうかもしれないですから(笑)。

大人が見ても心を動かされるというか、子どもにそれを言わせるなよ! っていうシーンもあったり、人のせいにする大人たち、SNSでの無責任な書き込みだったりを彷彿とさせる描写も出てきます。

アニメだから、『しんちゃん』だからこそ表現できる世界ですよね。感動したり考えさせられることもあれば、ブリーフやうんちが動き出すシーンもあるし、笑いと涙のバランスがすごくいいんですよ。さすが『しんちゃん』ですよね」

『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』は9月11日に全国公開。

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