撮影:奥田耕平
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中村倫也が主演を務める映画『人数の町』が、9月4日(金)に全国公開される。

CMディレクターとして活躍する荒木伸二氏のオリジナル企画で、第1回木下グループ新人監督賞・準グランプリを受賞しており、氏にとって初の長編映画となる。

借金を重ね、追いつめられた生活を送っていた蒼山(中村倫也)は、ある日突然、謎の男から不思議な「町」への招待を受ける。

その町の住民たちは衣食住を保証され、享楽的に暮らしていたが、蒼山はある女性との出会いをきっかけに徐々に「町」に対して違和感を覚えるようになり――。

本作は、中村が「町」のルールを読み上げる予告からも伺えるように、一筋縄ではいかない謎に満ちた作品に仕上がっている。

「台本を読み終わった後、“観てくれた人はどんな感想を抱くのかな?”と、気になりました。

僕みたいな職業は、世間の人とは微妙に物差しが違うかもしれないし、生活していく上でズレていくかもしれないし。そこがズレていたら、役者という仕事にも関わってくるので、気にしてしまいますね」

俳優として15年以上のキャリアを持つ中村。ここ数年で一気に脚光を浴び、「ブレイク俳優」と呼ばれていた時期を経て、現在はドラマや映画に引っ張りだこ。

俳優としての地盤を固めた感のある彼は自身の状況を冷静にみているようだ。

「この2、3年で、環境が変わっていて、それで自分の生活も変わっていると実感しています。

こういう仕事をしていると、神輿に担ぎ上げてもらうことが多いというか、もちろん、乗るのが仕事という部分もあるんですが、そこで流されて、知らないうちに恥ずかしい人間になっちゃったら、それはイヤじゃないですか(笑)」