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  • Nothing’s Carved In Stone セルフカバー・アルバム『Futures』
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Nothing's Carved In Stone(以下NCIS)が、8月26日にセルフカバー・アルバム『Futures』をリリース。そして、9月19日(土)には、今年2度目となる配信ライブ「Nothing's Carved In Stone Studio Live “Futures”」を実施する。

今年2月中旬以降の全ての公演が延期・中止となったコロナ渦での思い、そしてセルフカバー・アルバムに込めた意味、NCISにとっての配信ライブとは?

前半は、コロナ渦での思い、そしてセルフカバー・アルバムを中心にボーカル&ギターの村松拓、ギターの生形真一に話を訊いた。

長期間ライブができない状況の中でどう動いていたのか?

―― まずは今年前半、制作を進行しながらも、決まっていた数々のライブが延期・中止になりました。ライブモンスターとも形容されるNCISが、こんなに長い間ライブがなかったわけですが、過去にはここまで空いたことはなかったと思います。

生形 世の中がどうなっていくんだろう?っていう状況で、ライブ全部が中止や延期になって、俺たちだけが出来ないという状況ではなかったからね。今は、ちょっとずつ変わってきて先も見えてきましたけど。

(“BEGINNING 2020”@新木場STUDIO COAST)を前日に延期と決めたんですよ。そのときは5月に振替をすぐとって、コロナは3月には落ち着いて、5月には100%できるだろうと思っていたから。それが5月もできなくなって来年に振替になって。

村松 ここまでライブをやらなかった期間が長いのは初めてですね。被害者意識みたいなものはなかったですけど。俺らは、2年ぐらい単位でこの先どうしていこうかっていうことをバンド内で話したり決めたりしているので。

今回のセルフカバー・アルバムとか、ライブもたくさん飛んじゃったけどまだ発表できてないライブもいっぱい決まっていたんで。ライブ以外のことは動いていたから、気持ち的にはやることがある分楽だったって気はしますね。

――3月27日に、初の配信シングル「NEW HORIZON」の配信がスタート。1曲のサウンドの中でダークなサウンドからサビでポップに拓けていく流れが聴いているとクセになる1曲でした。

生形 最初から配信と決めていたので、レコーディング後、即リリースできて。そこが配信のいいところでもありますよね。

村松 ひなっち(ベーシストの日向秀和)がデモを持ってきて。イントロのリフみたいな部分とサビのコード進行は、ひなっちのポップさが出ているところなんですけど、それ以外のところを真一(生形)が肉付けしてくれたんですよね。Aメロのダークさは真一の持っているUKの魅力で、そこにひなっちの拓けていく感性がドッキングした曲だよね。

――NCISの中でありそうでなかったタッチの曲に仕上がっていますね。

生形 こういう作り方は始めてだったし。ひなっちの数曲持ってきたデモをみんなで聴いて、これがいい!って。サビのメロディが拓けた感じだったから、リフトとかAメロは俺のなんとなくの解釈で、さっき拓ちゃんが言ったようにダークにしたら対比があって綺麗になるんじゃないかと思って。

生形真一 Photo:高田梓

――6月14日には、2曲目のデジタルシングル「Dream in the Dark」がリリースされました。こちらは、またNCISの持つポップな一面が前面に出ている曲ですね。

生形 「NEW HORIZON」と同時にレコーディングしていったんですけど、「NEW HORIZON」ができた後に作った曲なので、対極的な曲がいいかなと思って、わりとNCISのポップな部分を思いっきり出せた曲かなとは思いますね。

――期せずしてコロナ渦という状況下の中、背中を押される1曲でした。

村松 たまたまなんですけど、曲の内容がリンクしましたよね。もともとコロナとか関係なく、誰しも自分自身と戦わなきゃいけない時ってあるじゃないですか? そういうものをテーマにしていて。NCISのずっと歌ってきたことだったりするんですけど。曲ができた後に歌詞を書いたので、ポップに拓けているサウンドに乗せて、少しでもみんなの背中を押したり、寄り添ってくれる曲になったらいいなと思って書いた歌詞ですね。