――おふたりのシーンでの印象的なシーンは?
杉山 一方的に玲に怒られるシーンです。和合さんが生き生きしていました(笑)
和合 僕は俳優にさせたい、泉水は漫画家を目指したい、で対立する部分も「じゃあ、ぎゃふんと言わせてやるよ!」って泉水から言われて、「言わせてみてくださいよ。ぎゃふんって!聞いたことあります?ぎゃふんって」ってこのへんは完全にアドリブでした。
嫌味ったらしく言うシーンになりました。
杉山 アドリブでしたね、あれ。待ちの時間にふたりでふざけて言い合ってたら……。
和合 ちょっとずつ遊んでいたのがそのまま使われて。
――アドリブにもおふたりの仲の良さが出ているんですね!
和合 監督がそれを良しとしてくださる方だったで、台本にない空白をおのおので埋め合うというか。
本当にそれは初対面だとなかなか難しいかもしれないですけど、プライベートでも関係性があるので、うまいこと遊びながらできたのかなと思います。
どこまでが台本か覚えてないですもん。アドリブはいろんなシーンでやりましたね。毎回何テイクもや るごとに毎回違うものが生まれて。
――おふたりにとっての『LOVE STAGE!!』の魅力は?
杉山 いろんな愛のカタチがあるんだなって観ていて実感する作品だなと思っていて。
同性愛に対しての偏見がある方もいると思うんですけど、そういう男の人にも楽しんでもらえたらと思うし、メッセージ性のある作品だなって思うので、そこが魅力だと思います。
和合 僕も話自体は芸能一家に生まれて、昔に出会ったふたりがそこで出会って恋をして。という性別の垣根を越えて恋をするという形ですけど、話としてはシンデレラストーリーで、ふつうの少女漫画とかでもキュンキュンするストーリーですよね。
愛のカタチがどうであれ、出会い方ひとつで感情って変わっていくんだなあって。僕とDAIGOさんも恋人同士だし、ふつうにみていて、キュンキュンするお話しなんじゃないかなって思います。
同性愛ってきくと、昨今の流れだと重いテーマっぽいけど、純粋に愛のカタチがたまたまそうだったというフランクに楽しめる作品なので、深く考えずに楽しんでもらいたいです。
――では一番キュンキュンしたシーンは?
杉山 キスシーンで一番キュンとしたのはやっぱり結婚式場ですね。個人的に結婚式場に行くのが初めてだったから、やっていても楽しかったし。ノリノリでできましたね。
和合 幾度となく流れるキスシーンがラブステの醍醐味ですけど、キスひとつとっても、最初のキスと途中でのキスと最後の想いが届いたうえでのキスと。見え方が全然違うので。
キスひとつとっても、感情がのるとこんなに綺麗になるんだって、最初は無理やりしちゃう感じのキスだったから、あまり何も思わないけど、最後はお互いの感情が実ってキスして両想いになる。というシーンが綺麗で、いいシーンなんです。
愛のカタチもいろいろあれば、キスのカタチもあるんですよね。
――ファンの方へ一言ずつお願いします!
杉山 全員で一生懸命作った作品で、僕もすべてを捧げて向き合った、そういう思いも映画と一緒に受け取ってもらえたらなと思います。
ぜひ劇場に足を運んでいただいて、楽しんでいただけたらなと思います。
和合 原作者の影木先生が脚本もすべて書いてくださって、アニメや漫画そのままのキュンが詰め込まれた作品になっているので、原作が好きなファンの方も楽しめるし、そうじゃない方もひとつの作品として、ラブストーリーを堪能できるようなものになっているので、映画作品として楽しめるので、ぜひ観てください。
映画『LOVE STAGE!!』
10月2日より順次公開