「PFFアワード2020」入選作品
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  • 映画祭は東京の国立映画アーカイブで開催された
  • 「第42回ぴあフィルムフェスティバル」
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9月26日に終了した「第42回ぴあフィルムフェスティバル」のオンラインプログラムが10月31日(土)まで開催されている。

これまで映画祭は会期を終了すると、次に上映機会があるまで作品の鑑賞はかなわなかったが、オンライン配信の導入で受賞作など気になる作品を自宅で鑑賞することが可能になった。

今年はコロナ渦で世界各地の映画祭が全日程をオンライン開催にしたり、現地でのリアルな映画祭とオンラインの組み合わせで開催している。

映画祭のコンペティション部門は候補作が複数上映され、最終日近くに各賞が発表になるが、短期間に候補作すべてを鑑賞することは難しく、グランプリなど賞が発表になっても該当作品を観るチャンスがないケースは多い。

しかし、オンラインプログラムであれば映画祭の会期後も作品を視聴できるため、賞に挙がった作品をチェックしたり、自分だけの“グランプリを上回る作品”を見つけることもできる。

「第42回ぴあフィルムフェスティバル」

「PFFアワード」は、1977年から続く世界最大級の自主映画コンペティションで、これまでに犬童一心、黒沢清、園子温、塚本晋也ら140人を超えるプロの映画監督を輩出しており、今年の入選監督の中に“未来の人気監督”がいる可能性は高い。

ネット配信が普及した結果、逆に同じ場所に集まって、みなで同じスクリーンに向き合い、監督の話も聞けるリアルな映画祭の価値はあがっている。

しかし、会場から遠方の観客や、もう一度観たい、見逃してしまった作品のある観客にとって、オンライン配信はまたとないチャンスと言える。

■「PFFアワード2020」入選作品
『アスタースクールデイズ』38分 監督:稲田百音(18歳/東京都出身/成蹊高等学校)
『霞姫霊異記』57分 監督:高階匠(31歳/東京都出身/映像制作会社勤務)
『こちら放送室よりトム少佐へ』10分 監督:千阪拓也(22歳/兵庫県出身/日本大学 藝術学部)
『頭痛が痛い』131分 監督:守田悠人(22歳/愛知県出身/酒屋アルバイト)
『タヌキ計画』41分 監督:チェ・ユシン(24歳/台湾出身/東放学園映画専門学校)
『追憶と槌』8分 監督:金井啓太(25歳/東京都出身/東京藝術大学 映像研究科メディア映像専攻)
『遠上恵未(24)』26分 監督:遠上恵未(26歳/東京都出身/ENBUゼミナール 映画監督コース)
『パンク』44分 監督:鈴木順也(31歳/神奈川県出身/横浜シネマ・ジャック&ベティ勤務)
『Fear of missing out』36分 監督:河内彰(32歳/兵庫県出身/会社員)
『フィン』36分 監督:小池茅(26歳/東京都出身/会社員)
『冬のほつれまで』67分 監督:多持大輔(24歳/茨城県出身/武蔵野美術大学大学院 造形研究科)
『へんしんっ!』93分 監督:石田智哉(22歳/東京都出身/立教大学 現代心理学部)
『MOTHERS』63分 監督:関麻衣子(22歳/東京都出身/日本映画大学)
『未亡人』54分 監督:野村陽介(23歳/埼玉県出身/東京藝術大学 美術学部)
『もとめたせい』30分 監督:矢部凜(22歳/滋賀県出身/京都造形芸術大学 芸術学部映画学科)
『屋根裏の巳已己』102分 監督:寺西涼(24歳/神奈川県出身/清掃員アルバイト)
『LUGINSKY』63分 監督:haiena(42歳/東京都出身/フリーランス)
※作品名50音順。上映時間、年齢、職業(学校名)は応募時のもの

■配信プラットフォーム/10月31日(土)まで
DOKUSO映画館(国内最大級のインディーズ映画配信サイト)
uP!!!(エンタメ情報サイト)
※詳しくは公式HPをご覧ください。