JAM Projectの“これから”とは?

JAM Project 撮影:源賀津己

── そこから、コロナ禍が直撃したことで、ツアー自体がなくなってしまうという予想外の展開になりました。あらためて今、みなさんのJAM Projectに対するモチベーションや思いはどのような状態なのでしょうか? 映画を観終えて「これからJAMはどうなるの?」という思いを抱いているであろうファンに「これから」について語っていただければと思います。

影山 また俺からでいい(笑)? たぶんね、みんな同じことを考えていると思うんですけど……。フェス(JAM FES.)のアタマでアカペラで1曲やってから始めたんですよ。あれは実は、このツアーの中でやろうと決めていた、俺たちにとっての一番のチャレンジだったんです。

その前に「何をやろうか?」って話をしたときに、遠藤が「やっぱりボーカルユニットなんだから、アカペラは絶対にやった方がいいよね」と言ったところから生まれたんですけど。そういうこともひとつの可能性として自分たちの中に残ってるなと感じています。

それともうひとつ、あの映画の最後みんな、顔に“光”がある人に戻っているんですよ。それは、やはりコロナがあったことで「このままじゃ終われねぇぞ、俺たちの人生」という思いですよね。

『GET OVER -JAM Project THE MOVIE-』 © 2021「GET OVER -JAM Project THE MOVIE-」FILM PARTNERS

特にJAM Projectという、自分たちの音楽人生の最後を飾るにふさわしいものとして、もっとやれることがあるだろう!という潔い人たちに戻ってるんですよ。

それを考えながら、最近、曲を作っていて思うのは、あんなにも「もう同じようなことばかりやっちゃって……」とマンネリズムと戦っていた自分の中のネガティブな要素が、今は「自分たちのスタイルをもっと突き進めて、いろんな要素を加えながらもJAMにしかできないスタイルを追い求めていこう! 芯となるものを変えるのではなく、もっと深く掘り下げていきたい!」というのが、今みんな思っていることだと思います。

そういう意味で、このコロナ禍を自分たちのマインドにとって“プラス”のものに最終的にさせないといけないなと感じています。

きただに 一字一句、そのとおりです!

福山 映画を観て、あらためてJAM Projectってすごいメンバーなんだなって思ったんです。これだけ1曲目から盛り上がれるレパートリーなんて他にないなって。

「もっとオリジナリティを出せよ!」なんてことをみんな若い頃から言われてきたけど、1曲目からこんなオリジナリティを出せるバンドなんて他にいないと思うし、こんなにクセの強い人たちが集まって20年間、必ず最後に『SKILL』を演ってきて。これだけの人たちなんだから、まだ“続き”があるぞって思いました。

もしかして、順当に20周年ライブをやっていたら変わったかもしれないけど、やれないままで、まだ終われないなって思いました。

きただに 20周年、まだ祝えてないですからね。今思い出したんですけど、メンバーで「こんな曲順で」とか話し合ったり、20周年なんだけど新しいアルバムをメインでやるライブって2020年しかできなかったんですけど、それを終えずに次に行くのはできないな、もったいないなと思います。

みんなで協力してあれだけの作品を作ったのに、これをライブでやらないでいるのはもったいなさ過ぎるなって。映画でレコーディングしているシーンをあらためて観て「やらなきゃ!」って思いましたね。

『GET OVER -JAM Project THE MOVIE-』 © 2021「GET OVER -JAM Project THE MOVIE-」FILM PARTNERS

遠藤 こういう時代になって、僕個人としては、この映画があったからこそ、もう一度やる気になった気がします。これがなかったら、へこたれていたかもしれない。フェードアウトしていたかもしれない。

映画の最後のインタビューを受けたときも、こういう状況がなかったら、乗り越えてなかったんじゃないかなって思ったんですよね。

コロナ禍でドキュメンタリー映画を制作させてもらったっていうのは運命で、「もうちょっと歌わないとダメだよ」って言われている気がしました。だから、この映画にはすごく感謝しています。

奥井 私も映画の中でしゃべっていたときとはやる気が全然、変わりましたね! あの当時は体調もよくなくて「ずっと歌うのはできないんじゃないか?」と思ったりもしたけど、コロナで休んでいる時期もあって、歌えないとなると人って歌いたくなるものなんですよね。ワガママなもので……(笑)。

家にこもりながら「何ができるか?」と考えて、YouTubeにも挑戦したりしながら、前向きに状況を捉えることができたんです。JAMでツアーができなくて、フェスはやったけど、あれだけじゃ燃え尽きることはできないな、終われないなというのがあって、まずはできなかったツアーをやりたいです。

配信もいいんだけど、やっぱりお客さんの熱を直接感じながら歌いたいし、やらない限り、JAMを終わることはできないなというのは思っています。

JAM Project 撮影:源賀津己

GET OVER -JAM Project THE MOVIE-
2月26日(金)より2週間限定公開

【プレゼント】
JAM Project、影山ヒロノブさん、遠藤正明さん、きただにひろしさん、奥井雅美さん、福山芳樹さんのサイン入り色紙を1名様にプレゼント!

JAM Project サイン色紙

◆応募方法
ぴあ音楽編集部Twitterをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、ぴあ音楽編集部アカウントよりDMをお送りします。

ぴあ音楽編集部Twitterはこちら
対象ツイートはこちら

※当選後、お届け先ご住所のご連絡ができる方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。

◆応募締め切り
2021年3月10日(水) 23:59まで
※期間中は何度でも応募可能です。