4:足湯でのんびり&お土産も買える「日当山西郷どん村

NHK大河ドラマ『西郷どん』にあわせて2017年12月にオープンした「日当山西郷どん村」。

西郷隆盛が日当山を訪れた際に逗留していた龍寶家を基に建設した「西郷どんの宿」や、地元食材を中心としたレストランと特産品販売所からなる「日当山無垢食堂」などがあります。

足湯や観光案内所などもある道の駅的な観光施設なので、お土産購入や、これからの観光プランを練る休憩地点として立ち寄りたいスポットです。

そして取材当日は「日当山無垢食堂」にて、7つの茶屋が誇る選りすぐりのお茶を集めた「ゲンセン霧島茶」の発表会が行われていました。

「ゲンセン霧島茶」とは、霧島の食の伝統を尊重しながら地域経済の活性を図る「霧島ガストロノミー推進協議会」によってブランド認定された7つの日本茶商品群で、統一パッケージによるシリーズ商品。

急須で淹れるお茶のおいしさを楽しんでもらいたいということで、家族の健康を気遣うファミリー層などに向けて作られました。

缶タイプと袋タイプはそれぞれ60g入り(抹茶のみ30g)で、1回に使う茶葉が約3gなので10杯分のお茶が飲めます。

一煎袋は6gなので、2杯分。袋には各お茶の色と抽出温度の記載が施されています。記載された温度でお茶を出すことによって、その茶葉のいちばんおいしいお茶を淹れることができるそう。

ふだん、お茶の温度まで気にして淹れることはなかなかないかもしれませんが、「ゲンセン霧島茶」を飲む際にはぜひこだわりたいところ。温度だけでなく、いくつかの種類をそろえて茶葉による味の違いを確かめるのも楽しそうです。

「ゲンセン霧島茶」は、この「日当山西郷どん村」特産品販売所をはじめ、県内の物産館、各種小売店舗にて販売。県外ではミシュラン星付きレストランや「LDHキッチン」などに提供予定だそう。

鹿児島県外の人には特に、霧島といえばお茶のイメージが強いはず。

そして霧島茶は、全国茶品評会で3年連続日本一に輝いた確かな品質のお茶です。生産者がこだわって作っているお茶の中でも特に上質な「ゲンセン霧島茶」を、お土産にセレクトしてみるのはいかがでしょう。

お茶に含まれるカテキンの健康効果は知られるところですが、それだけでなく、お茶を急須で淹れるリラックスタイムが疲れた心と体を癒やしてくれるはずですよ。

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住所/鹿児島県霧島市隼人町内1487-1
電話/0995‐56-8615(レストラン・特産品販売所)、0995‐42-5880(西郷どんの宿)、0995‐73-3828(観光案内所)
営業時間/8:30~15:00(レストラン)、8:30~18:00(特産品販売所)、9:00~18:00(西郷どんの宿、観光案内所)、10:00~17:00(足湯)
定休日/なし ※レストランのみ水曜日定休
料金/入場料無料
駐車場/あり(約65台、大型バス3台駐車可能)
アクセス/電車:JR肥薩線日当山駅より徒歩6分
車:鹿児島空港より16分、溝辺鹿児島空港ICより14分

5:体の中からきれいになる!「薬膳小町

最後に紹介するのは、ちょっと珍しいお店。国際薬膳師が調合、製造、販売を行う、2019年6月にオープンしたばかりの薬膳専門店「薬膳小町」です。

オーナーは、国選薬膳師と国選薬膳調理師の資格を持つ永峯真一さん。リピート率が高く、訪れるお客さんの約8割が女性なのだとか。

外観や内観も、白と木目を基調とした洗練された雰囲気で、確かに女性が惹かれるおしゃれさです。

もともと農業に携わり、にんにくを自社栽培していて畑を持っていた永峯さん。7年前から薬膳専門店の構想を持ち、栽培品目を決めてきたといいます。

今では、自社農園で栽培する約15種と、世界各国から仕入れている約65種の薬膳素材を揃えています。店内には加工場を併設しており、そこで火入れ、焙煎、粉砕、調合を行っています。

何よりうれしいのが、冷え性、免疫力アップ、美肌、ダイエットなど、個人の体調や体の悩みをカウンセリングし、オーダーメイド薬膳を提供してくれるところ。15分ほどの簡単な問診で、ぴったり合う薬膳を作ってくれます。

永峯さんは、相手の目の色を見ただけで、体の不調に気づいたこともあるというのだから驚きです!

体に不調を感じている人は、ぜひカウンセリングを受けてオリジナルのオーダーメイド薬膳を調合してもらうことをおすすめします。

ただし、薬膳は長期的にじっくりと効果を感じられるもの。オーダーメイド薬膳では、1ヶ月分くらいの量を出しているそうです。

幅広い層に人気なのは、やはり手軽に薬膳が楽しめるお茶。

手足が冷える方におすすめの「Warm」、抗菌・抗ウイルスに良いとされる茶葉を使用した「Clean」など、さまざまな悩みに向けたお茶が揃っているので、自分が気になる症状に合うお茶が見つかりますよ。

薬膳カレーが手軽に作れる「スパイスカレー」のキットも人気。薬膳小町オリジナルブレンドのカレースパイスと金針菜等のセットで、簡単においしくて体にいい本格薬膳カレーが作れます。

他に、サムゲタンや火鍋のスパイスキットも。

薬膳というと子どもが興味を持つものではないかもしれませんが、炭酸が飲める子であれば、「チャイコーラ」という面白い商品がおすすめです。

炭酸で割るとコーラの味、牛乳で割るとチャイになる不思議なドリンク。どちらも飲みやすいので、薬膳茶や薬膳カレーはちょっとハマらなかった、という子はこちらを試してみてはいかがでしょうか。

コーラだけど体に良くて罪悪感を感じないというのもうれしいですね。

2021年1月から薬膳粥も販売しています。

自社農園の米と九州産の野菜を使用し、美肌や腸活によい素材をブレンドした「美人粥」や、疲れた体をいたわる素材をブレンドした「滋養粥」など、5種類のお粥キットです。

それぞれ素材を活かした優しい味で、スパイスで味変しても美味だそう。朝ごはんにいただきたいですね。

永峯さんは店内の加工場で日々、スパイスの研究を重ね、新商品の開発にも力を入れているそうです。今後の商品展開も楽しみですね。

お店に行けない方も、ぜひオンラインショップをチェックしてみてください。

ご紹介した薬膳茶や薬膳粥もオンラインで購入可能です。他にもさまざまなラインナップがあるので、自分に合いそうなものを探してくださいね。

<DATA>

住所/鹿児島県霧島市牧園町宿窪田1983
電話/0120-770-961(フリーダイヤル、受付時間9:00~17:00)、0995-76-1185
営業時間/10:00~17:00
定休日/日曜日
駐車場/あり
アクセス/JR肥薩線霧島温泉駅より車(タクシー)で13分
車:鹿児島空港より30分

フォトギャラリー【写真】1泊2日で回る!「鹿児島・霧島」おすすめ観光スポット
  • チェ・ジョンファさんの作品「あなたこそアート」。まさに額縁から顔をのぞかせてSNS映えする一枚を撮りたくなる作品
  • 鹿児島空港から車で40分ほどのところに位置する「霧島アートの森」。入り口にあるのは草間彌生さんの作品「シャングリラの草」
  • 草間彌生さんの作品のグッズも並ぶ
  • 240枚の天井絵も見どころの一つ
  • 「アマビエ様」1個300円(税込)

こんなご時世だからこそ、体本来の持つ免疫力をぐっと高められるような旅をしてみてはいかがでしょうか。

※掲載されている情報は、取材時点のものです。掲載後に内容が変更になる場合や、施設の休業日・営業時間が変更になる場合もございます。お出かけの際には、各施設の公式サイト等で最新の情報をご確認くださいますよう、お願いいたします。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。