一番最後の台詞を、いつも何も迷う事なく言えていたのは、チャーリー・ブラウンの花村想太くんが、すごくしっかり芯を持ってチャーリー・ブラウンをやってくれていたからなんです。
彼の最後の歌声を聴いていると、自然と、あのニュアンスで最後の台詞を言えました。なので、すごく感謝しています。
稽古中も演出家さんに、「最後の台詞、大事だからね」ってよく注意されていて、すごく難しかったんです…。
でも、初日の幕が開いてからは、あの台詞に対して何も注意されなくなって。それはたぶん、お客さまが入ったことによって、観せられる勢いが、私や他のキャストさんも変化したからだと思います。
今回は、このような状況下での稽古だったので、キャスト同士の心の近づけ方が本当に難しかったです。
「話しかけていいのかな?」っていうくらい、稽古場では演者1人ひとりがビニールシートで囲まれていたから。マスクを取った素顔は、舞台に上がって初めて見たというくらい、食事にも、もちろん遊びに行ったりもしませんでした。
…というか、素顔もあんまり見ていないっ!!
「扮装している時の姿しか、見ていないよね」って、話していたんです。"本当はもっともっと、しゃべりたい"という思いを、阻まれてしまったけれど…。でも、作品が終わってみたら、1人ひとりとの心の距離がこんなにも近くなっていて!
それは、この温かい作品が、私たちを繋いで、ひとつにしてくれたからだと思っています。
もちろん、1人ひとりの意識が高かったからでもあって、本番中にどんどん、どんどん仲良くなって。上辺だけじゃない関係性を作れたというか、いつもよりも深く皆と居られた感じがしています。
特に今回は、女子がふたりしかいなかったので、もうひとりの林愛夏ちゃんとも、本当に仲良くなりました。毎日連絡取り合っていたくらいだから、作品が終わって、会えなくなっちゃって、すごくさみしくて…。
久しぶりに、共演者の先にある「友だち」ができたと、彼女には感じています。彼女の方が年下ですが、いろんなことを教えてくれたり、彼女から学ぶこともいっぱいありました。
そして、アッキー(中川晃教)さん。アッキーさんが、本当に素敵なお人柄なんです。
--中川さんは、どんな方なんですか?
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[最終回]宮澤佐江「ミラチャイ☆」連載ー9年間のラスト。あのとき想像した未来の答え合わせ、これからの自分
あのとき想像していた未来の答え合わせと、舞台に立つ佐江ちゃんが今、感じている矛盾。その矛盾に向き合って導き出した、これからの自分の在り方とは? そして「ミラチャイ」と交わした最後の約束。2013年から続いた「ミラチャイ」連載のフィナーレです!
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