父は3回くらい観に来ました。1回観た後、もう1回東京で観て、長野での大千穐楽の日も来てくれました。

たまたま長野で仕事があって、「劇場の前を通るのに無視できない」って、「公演直前で無理なのはわかっているけど、ダメ元でチケットがあるか確認してほしい」と言われて。

一番後ろから二列目くらいの座席だったようですが、観に来てくれました。

--長野をはじめ、地方公演はどのような感じでしたか?

東京公演のシアタークリエから、どんどん劇場が大きくなって、客席が増えていったので、"観られている感覚"がすごくありました。特に、名古屋と長野の公演は、めちゃくちゃ「人に観られてる!!」っていう感覚がありました(汗)

劇場が変わると、お芝居の大きさとか、声の出し方が変わってきちゃって、本当は変わる必要はないのに、変えちゃう自分がどこかにいて、すごく難しかったです。

東京の次にあった、大阪公演は特に難しかった。名古屋と長野も、1公演ずつだったので、あと何回か公演していたら、また変化があったかもしれないなって。

--素朴な疑問なのですが、ひとつの場所で千穐楽を迎えて、その後にも公演が控えている場合、お休みの期間が入りますよね。そういう時は、公演中の緊張感をキープできるものなんでしょうか。

基本的に親にしか会っていなかったので、親以外と話していなかったこともあって、舞台期間中だって忘れてしまいそうになって、「あ…、まだ公演あるんだった」という感じになったりはしました(汗)

体調を崩さないように特に注意していたので、外に出ていなかったから。体力温存のための休暇という感じでした。

今回の作品は、それでも間隔は空いてない方だと思うんですよ。間隔を1、2週間空けて、地方公演が始まったりするカンパニーもあります。

それくらい空いちゃうと、張り詰めていた糸が切れちゃうというか、私だったら1回切るかな(笑)。でも今回は、ゴムの伸び縮みくらいで、繋がってはいたけど、ただ、ちょっとだけユルめます、みたいな感じでした。

全体を通して「駆け抜けた!」っていう感じです。

--次はいよいよ舞台『ピーター・パン』ですね。ちょうど明日は公演に向けてのイベントだそうですね。(編集部註:取材日は2021/4/28)

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