--チームKのたくさんある楽曲の中で、なぜ『転がる石になれ』がチームの代表曲のようになっているのかな、と。アイドル卒業後に佐江ちゃんファンになった方もいると思うので、改めてそのワケをお聞きしたくて。
すごくさかのぼってしまうと、私は、初代と言われるチームKに所属させてもらっていて、私のデビューはチームKだったんです。
AKB48は、峯岸みなみちゃんもいたチームAが最初にあって、その次にできたのがチームKだったんです。それで私は「二期」メンバーなんですが、チームKは、結成当時、元々チームAがやっていた公演と同じ楽曲で、劇場公演をやっていたんです。
なので、チームKの自分たちは、秋元(康)先生が書き下ろしてくださった歌が、最初の1か月くらいはなかったんです。
チームKが結成して公演を始めた最初の頃、秋葉原の劇場に通ってくれていたファンの方たちは、チームAを観ていた方が多かったから、同じ楽曲をチームKの私たちがどうやっているのか、粗探しと言うと言葉が悪いですが、チームAとすごく比較されていたんです。
比較されて、なかなか褒められなくて、秋葉原の劇場公演に来てくださるお客さんも、日に日に少なくなっていったんです。
それでも、チームAの場合は、250人定員のところ、7人までお客さんが減ってしまった時もあったんですが、チームKはありがたいことに、そこまで減ることはなかったんですが…。
でも、チームKの評判が次第に落ちてしまって、「見に行きたくない」っていう人がどんどん多くなって、最初は定員いっぱいだったお客さんが、最終的には50人以下まで減ってしまっていたんです。
それで、AKB48グループのメンバーは、今でこそ何百人もいますが、当時は人数も少なかったので、秋本先生が早い段階で、チームKに新しい公演曲を16曲書き下ろしてくださったんです。
私たちにとって、自分たちの曲を頂けたのは初めての事で。その中に入っていた1曲が『転がる石になれ』だったんです。
ファンの方にとっても、自分たちのチームKを歌ったような「原石も磨いたら輝く石になる」っていう、力強いメッセージが込められた歌で、ましてや歌詞の中に「We are the Team K」 と、チーム名が入っていて。
だからファンの方も、この曲を歌う私たちを観て、応援したいと思ってくれる方たちがすごく増えいって。「この曲を彼女たち、俺たちの曲にしていこう」というので、掛け声もすごく掛けてくださって、盛り上がる公演曲になっていったんです。
もちろん、『転石』だけじゃなくて、他にも、もっともっといい曲もあるし、その後もいろんな歌を歌わせてもらったんです。だけどやっぱり、チームKの曲と言ったら、皆、声を合わせて一番に言うのが『転がる石になれ』なんです。
--チーム名が歌詞に入った曲は他にもあるのですか?
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