どうなんだろう。私は同じクラスの女子が着ている、フリルのついたスカートやワンピースをすごくかわいいと思っていたんだけど、親の教育というか、そういう服は絶対に着せてくれなくて。

兄たちのお下がりを着ていたので、自然とメンズっぽい服装になってました。でも、後々ボーイッシュな雰囲気が好きになったので、結果としてはよかったと思っていて。そのきっかけはやっぱり、女の子っぽい服を着てこなかったことが大きかったと思っています。

そんな感じで、子どもの頃はすごく活発な子だったけど、人前に立つのは好きじゃなかった。発表会とか、人前でスピーチをしたり、読書感想文を読んだり、授業中に手を挙げて意見を言ったりするのは、本当に好きじゃなくて。

人前に立つのは、今も昔も好きじゃないです。

だから、AKB48の総選挙のときのスピーチは本当に苦手でした。でも、スピーチの時は、もう感極まっているから、緊張も解けた状態で話せてはいましたが。とはいえ、素の状態では無理だし、MCも元々苦手です。

素の自分ではなくて、着飾って人前に出たり、ひとりじゃなかったりするから、今は、楽しくお仕事できているけど、本当に不思議ですね。今、人前に立つお仕事をしているのが(笑)

--そんな佐江ちゃんがエンタメに導かれたきっかけは何だったのか、興味があるところですが、例えば学芸会で何かをやったとか思い出はありますか?

小学生の頃は、2年に1回学芸会があって、いいポジションの役まわりをやっていましたが、それもやりたくてやっていたわけではなくて。。

--というと、やっぱり周りから言われて?

先生から「やってみなさい」とか、友だちから「やりなよ」って言われて、オーディションを受けた結果、受かってやることになったという感じです。

自分から手を挙げる事はなかったですが、ただ、リーダーにはなりたいというか。なりたいけど、自分では言えないから、周りに言わせるように仕向ける子どもでした。

--でも、連載がスタートしてから今まで、“周りに言わせる”ようなところは全く見られませんでした。いつ頃変わったのでしょうか?

バックナンバー