稽古期間がそんなになかったという緊張感、シンプルに“かまないようにしなきゃ”という緊張感はありました。
でもそれよりも、朗読劇では“台本を見ながら台詞を言うんだから、かんじゃダメだよね”っていう、変な責任感があるんです。“台本を見ているんだから、間違えずに読めるよね”って、お客さんは思っているだろうと考えると、余計に緊張しちゃうというか。
あと、舞台やミュージカルとの違いというと、今回は、公演期間が短かったこともありますが、その役になり切るというよりも「演じる」というスタンスでやっていました。
朗読劇は、共演者さんと目を合わせて会話をしないので、それこそ「ミラチャイ☆」でもよく話す「俯瞰的」に自分を見ているところがあるんです。
自分の中で、いい意味で「冷めている」というか。共演者さんがどんな表情をしているのか、想像してしゃべっている感じなので。
--確かにそこは、舞台やミュージカルと大きく違うところですね。
そうですね。舞台やミュージカルだったら、相手がどういう表情をしていて、どういう気持ちなんだろうというのが見えるから、それを受け取って、自分の言葉として台詞を言うのだけれど。
朗読劇は、基本的に台本に目を落としているか、正面を向いているかで。台本を見ないでやるお芝居の環境とは、やっぱり違う感覚ですね。
--なるほど。今回の作品を通して、朗読劇というパフォーマンスの楽しさを、またひとつ知ることができました。
よかった、そう言っていただけて。ありがとうございます(笑)
--そういえば、今月は朗読劇のほかにも、作文コンクールの朗読のお仕事もあったそうですが、今年は「声」のお仕事がたくさんあったように思います。
私自身、「声」のお仕事とは思っていないんですよ。でも、そうですね、読み上げるものとしては、今年は3回ぐらいやらせていただきました。
-- …というのは、後半は「声」をキーワードにお話してみたいと思っているんです。例えば、自分の「声」で悩んだとか、自分の歌っている「声」を初めて聞いたときのこととか。「声」にまつわるエピソードをお聞きしたいなと。
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