そうですね。それが調整できるようになれば、すごくいいなと思っています。

昨年は、全てを均等に「良い加減」に過ごしてみた結果、「ここにはもっと情を注いでみよう」「ここはもうちょっと、良い加減でいこうかな」とか、グラフのようなものが自分の中に出来上がってきているのを感じています。

2021年は、自分のすごしやすさ、生きやすさを優先し過ぎていたところもあったのかなって。そこの加減を、もうちょっと「人間らしく」今年はやっていけたらと思っています。

もちろん、自分が疲れてしまわないように自分を一番大切にしてこそ、まわりをちゃんと見られると思います。そこはモットーにしつつも、自分と繋がっている人のことは、ちゃんと見なきゃいけない、見たい。私はそういう人間なんだって思いました。

あとは、見返りを求めない! 期待しない!

ここまでいろいろしゃべりましたが、「見返りを期待しない」ことが、大切なのかもしれません。2022年は、それが大きな自分の中の目標かもしれません。

--今年に限らない目標かもしれませんね。孔子(※1)が「四十にして惑わず」と言っていましたが、30代は迷うときなのかもしれません。※1 中国、春秋時代(約3,000年前)の学者・思想家。

でも、迷うといっても、マイナスの迷いじゃないんです。“こうかな? それともこうかな?”って、考えるのが楽しいというか。今まで考えたことがないところに、着眼点を置くようになったのがおもしろいんです。

人との付き合いでも、これまではそんなに深く考えずに「ああ、そうなんだ」で、やり過ごせていたことも、今は執着を持って「なぜ? どうして?」って、考えるようになりました。それも、着眼点が今までと違うからなのかな。

「本当の自分って、何なんだろう」って、答えがなかなか出ないことを考えるのは、おもしろいですね。人の数と同じくらい、答えは、幾通りもありそうですね。

--そうですね。最後になりましたが、今回もとっても興味深くて楽しいお話、ありがとございました。また、次回もよろしくお願いします!

はい! ありがとうございました。

次回の更新は 2022/1/21(金)予定です。

撮影:山田大輔 スタイリング: 藤井エヴィ ヘア&メイク:中逸あゆみ

1990年8月13日生まれ。東京都出身。O型。AKB48のメンバーとして活躍。2016年4月1日に旧チームK特別記念公演でグループを卒業。『王家の紋章』、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』、『TOKYO TRIBE』、ユーミン×帝劇vol.3『朝陽の中で微笑んで』、地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.15『ZEROTOPIA』、『ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2』などに出演。連載から生まれた書籍「これさえあれば。」が発売中。Official

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