新しい佐咲紗花ライブを"チームさやっぺ"一丸となって作り上げていきたい

――ライブではバンドサウンドも魅力の一つですよね。

佐咲「バンドライブが大好きなんです。オケではないバンドのときの佐咲紗花はかなり違うと思うので、そこを体感してほしいなと思います。やっぱり生の音は最高だなって思いますね。それに、私のバンドでは佐咲紗花withバックバンドではなくて、メンバー全員が主役で、がっつり前に出ていくんです。そうやって一緒に楽しんでいる様子を感じてもらえたらと思います」

――デビューから、または前回のツアーから成長したなと感じる部分はありますか?

佐咲「考え方とか、精神的なものは変わりましたね。以前は自分に自信がなくて、人に褒めてもらえてやっと良かったって思うくらいだったんですけど、それがだいぶ変わったなと思います。自分に対してもポジティブになれたし、自分を肯定できるようになったからこそ書けた歌詞もいっぱいあるんですよ」

――その意味でも今回のアルバム、そしてツアーは、まさに佐咲さんの"今"が凝縮されたものになりそうですね。

佐咲「実は今回は、事務所に所属して初めてのツアーでもあるんです。前回はまだギリギリ所属してないときで、スタッフなんかは一緒なんですけど、また少し違ったものを見せられると思います。前と同じではなく、新しい佐咲紗花ライブを"チームさやっぺ"一丸となって作り上げていきたいですね」

――今後挑戦してみたいことなどはありますか?

佐咲「今年の1月のライブでピアノの弾き語りをしたんですけど、それがすごい挑戦でした。ピアノ自体は好きなんですが弾き語りはしたことがなかったので、手がすごく震えてしまって、最前列の子たちが『がんばって!』っていう表情をしていました(笑)。今後はいろんな楽器や弾き語りをがんばっていきたいと思います。事務所の大先輩の影山ヒロノブさんも大人になってからギターを始められて、今はアコギツアーで全国に歌いに行かれているんですが、そういう風に体一つで歌と音を届けられるというのはすばらしいことだなと。弾き語り、バンド、オケ、いろんな音の届け方ができる幅のあるアーティストになりたいと思います」
 

夢を叶えるのに遅すぎるということはない。やる前からあきらめるのではなく、ゆっくりでも一歩ずつ進んでいけばいい――遅咲きだったからこそ、佐咲紗花の放つメッセージは力強く、そしてリアルだ。そんな彼女の"今"を体感できるライブツアー『佐咲紗花 LIVE TOUR 2013 Link to You -Daybreaker-』、そして6月5日(水)の『アニメぴあちゃんねる』出演を楽しみにしてほしい。

 

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ