厚い胸板、割れた背中、盛り上がる僧帽筋や上腕二頭筋……。いちプロレスファンとしてプロレスラーを見ていると、いったいどのようにして、超人的な肉体をつくっているのか、気になってなりません。
プロレスラーは、どんなトレーニングをしているのか
以前、都内の某ジムで、某団体所属の人気レスラーを見かけたことがあります。でも、プライベートな時間に話しかけたり、じろじろ見たりするのも失礼。二度見だけした後、その場を立ち去りました。
そんな筆者が、プロレスラーに教えてもらいながら、合同トレーニングできるジム「K.O.GYM」が今夏、横浜にオープンしたとの情報をキャッチ! そこではプロレスラーのトレーニングを遠慮なく、間近で見ることができる! とワクワクしたのでした。
一般の方が参加できるよう、合同トレーニングは夜6時から開始されますが、今回特別に合同トレーニング前の午後に行われる、プロレスラーの皆さんだけで行うトレーニングから参加させていただけることに。
プロレスラーが実際にしているトレーニングや合同トレーニングの内容、合同トレーニングに参加する方の声を交えてレポートします。
ベンチプレスは60kg超からスタート。超高速で上げ下げする
この日参加していたプロレスラーは、中島洋平選手、野村直矢選手、岡田佑介選手、練習生の神崎さん(全員、全日本プロレス所属)の4名。指導してくださるのはK.O.GYMオーナーで、キックボクシングやウエイトトレーニングの経験を持つ北井孝英さん。鍛え上げられた体、半袖から覗く、びっくりするくらい太い二の腕は説得力抜群です。
最初は大胸筋を鍛えるベンチプレス。プロレスラーの皆さんは、60kg超のバーベルを持ち上げるところからスタート。それを筋肉の収縮を素早く繰り返すよう、スピード全開で30回上げていきます(以下、筆者は重量を下げて20回、という特別メニューを与えてもらいました)。
続いては、大胸筋上部を鍛えるインクラインベンチプレス×30回。歯を食いしばりながら、爆発的なパワーでバーベルを持ち上げるプロレスラーの皆さん……Tシャツの上から見てもわかる厚い胸板は、こういったハードなトレーニングを積み重ねてつくられているのだと実感します。