早く「DOROTHY」の曲を聴いてほしい

撮影/奥田耕平

――最初、台本を読まれたときの感想をお聞かせください。

なかなか確信めいたことは今の段階では言えないんですけど、常日頃から僕たちが今を生きている中で、大切なことや守りたいモノ、コトに対しての想い、考え方を観ていただくみなさんにしっかりと受け止めていただいて、改めてそういったこと意識したくなるような、考えたくなるような台本になっていると思います。

そして、オリジナルというところで、今の若い方でも入り込みやすい、どっぷりと浸かりやすいにぎやかな物語になると思います。

――稽古してみての手ごたえはいかがですか。

本稽古が始まる前から『DOROTHY』の世界で流れる楽曲に触れさせていただけたので、すごくありがたくて。お稽古に入るまで、すごく緊張していたんですけど、その緊張を和らげてくれているような感覚がありますね。

心からワクワクできるような曲ばかりなので、ぜひ早くみなさんに聴いていただきたいな、と思っています。

撮影/奥田耕平

――『ドロシー』の囲み会見では、音楽監督の宮川彬良さんから「僕の暗号の譜面を受け取ってください」という言葉がありましたが、難解に感じていらっしゃる部分はありますか?

初見ではどんな楽曲でも「うわあ、難しそう!」と思うんですけど、1度楽曲に触れて、歌唱指導の先生と一緒にハミングで合わせてみたり、いろいろと教わってみると、一気に自分の体の中に沁み込んでいきます。すでに「ここはどうやって歌おうか」ということが頭に浮かんでくるほど。

先生は暗号っておっしゃっていましたけれど、すごく僕たちに分かりやすい暗号というか、ヒントがしっかりとちりばめられている楽曲だな、と思いました。今は、家の中でもハミングして、ずっと歌っている感じですね。

撮影/奥田耕平

――主演の桜井玲香さんの印象はいかがですか?

桜井さんとは囲み会見のとき初めてお会いして、純粋で天真爛漫でありつつも、役に対しては前のめりな方だな、と感じました。

あと、すごく話しやすい方ですね。ドロシーと関わることの多いかかしですので、しっかりとお話しをしながら、役として影響を与え合いながら日々を過ごしていきたいな、と思います。

――現場で楽しみにされていることはありますか?

みんなの声で、演技で繋がる瞬間がめちゃくちゃ楽しみです。想像もできるんだけど、やっぱり自分の想像とは違う、遥か斜め上から来る人もいると思うし、その「こう来るのか!」というのが僕にとって新しいインプットになるのかな、と思います。