3.ドライアイ改善には漢方もおすすめ
ドライアイの改善には、目の疲れを減らすこと、涙の蒸発を防ぐような環境を作ることなどが大切です。加えて、からだの内側からのケアとしておすすめしたいのが、漢方薬です。
ドライアイの原因には、血流低下や乾燥、ストレス、加齢などが考えられます。改善するためには、「血流をよくして目に酸素や栄養を届け、涙腺の機能を回復する」「水分の循環をよくして目に潤いを与え、目の乾燥を防ぐ」「自律神経を整えてストレスが原因のドライアイを改善する」「加齢によるホルモンバランスの乱れを改善する」といった作用のある漢方薬を選びます。
漢方薬が得意としているのは、根本からの改善です。服用することでドライアイになりにくい体質を手に入れられるでしょう。
<ドライアイにおすすめの漢方薬>
・四物湯(しもつとう)
血を補い、流れをよくすることで、目に栄養をいきわたらせます。
六味丸(ろくみがん)に枸杞子(くこし)と菊花(きくか)を加えたものです。疲れ目やかすみ目、視力低下にも効果がある漢方薬です。不足している血や腎を補い、肝を助けることで目に働きかけます。
しかし、使用される生薬や配合量は症状だけでなく、年齢や体質によっても異なります。
また、漢方薬は自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、自分に合ったあった漢方薬を見つけるのは大変でしょう。
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4.できることからはじめよう
目の乾燥や疲れを完全に取り除くことはできません。しかし、加湿器を使ったり、乾きに強いタイプのソフトコンタクトレンズを選んだり、パソコン作業にもこまめな休憩をはさむなどの工夫をすることで予防ができます。
ドライアイの方は、見え方が不安定になり、角膜が傷つきやすくなっています。気になる場合は眼科を受診し、早めに検査をしてもらいましょう。
■この記事を書いた人
薬剤師:相田 彩
昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。