豪華出演者たちとの共演は「楽しさとやりやすさしかなかったです(笑)」
――「トップの皆さんが揃っている」ともおっしゃいましたが、実際にあの6人との共演はいかがでしたか。
これがめちゃめちゃ楽だったんです(笑)。というのも、皆さんが僕を立ててくださるし、引っ張ってくださるので、僕はそれに乗っかってただ楽しんでいれば良くって。
ビビらなくちゃいけないところはガチで怖いし(笑)、笑いながら言い合うところは本当に楽しい気持ちにさせてくださるし、お芝居の面でのやりづらさや弊害は全くなかったです。楽しさとやりやすさしかなかったです(笑)。
――演技以外のところではどうですか。多少の緊張もあったのでは?
それが皆さんイメージ通りに優しい方たちで。流司くんはちょっと怖いのかなって思っていましたけど(笑)、そんなことなくて全然優しいし。控室ではみんなでゲームをしたり、ご飯を食べてワイワイしたりしていました。
もともと皆さん同士は知り合いなので、僕だけがポツンとしちゃうんじゃないかと、距離感があるからどうしようかとも思っていたんですけど、快く迎え入れて輪に入れてくださったので、ホント、控室は男子校みたいな感じに和気あいあいとしていました。
皆さんの方から距離をなくしてくださったので、撮影も後半になると僕からも入れるようになっていました。
――一緒にやってみて「この人のここはやっぱりすごい」と感じたところなどはありましたか。
皆さんすごかったんですけど、特に陣内康史役の雅成くんとは一対一の殺陣の場面があって、もともとの知り合いという関係もありつつテンション感に引っ張られました。あとから映像でチェックしてみたら、演じているときは気づいていなかったんですけど笑っていたりもして。
殺陣の練習にも付き合ってくれて、「斬るときはガチで斬っていいよ」とか、先輩としていろいろアドバイスもしてくださってすごくありがたかったです。物語のポジション的にもリーダー的存在だったんですけど、現場でもムードメーカーで、休み時間に僕のことも呼んで一緒に過ごしてくれたりもしました。
――殺陣は事前に練習する時間があったのですか。
いえ、事前にはなかったです。動画が送られてきて、それを観て、それぞれ空き時間とかにもの(刀など)はないので動きだけやっておいて。それで、カメリハの前にアクション監督も交えて軽くさらって、それでカメリハ、本番という流れだったのでほぼぶっつけ本番という感じでした(苦笑)。
――それであのクオリティのものができているってすごいですね。
いやもう必死でした(苦笑)。雅成くんが僕も上手く見えるようにしてくれてたからで、僕はヒイヒイ言いながらでした。ただ周りが殺陣に慣れている人ばかりなので、とにかく気持ちだけは負けないようには頑張りました。
――印象に残っているシーンは?
個人的に好きなシーンなんですけど、揉め事が起こって、楽屋で山井と陣内が二人で過去にあった出来事を話すところです。何でかわからないんですけどすごく好きです(笑)。空気感というか。
あの場面は二人がすべてを明かすわけではないですけど、本心では話していて、そこでの会話があってからの、お互いのエゴをぶつけ合う殺陣のシーンがあるという繋がりもいいなと。
ただ僕が雅成くんにあのシーンがすごく好きだって伝えたら「何であそこなの?」って言われました(笑)。