新幹線、実は暇つぶしの自由度が高い!?

1: 実は車内でできることが多い

車での移動よりも、声量などに気を使う新幹線ですが、メリットもあります。それは、車に比べて乗り物酔いすることが少ないこと。

車での移動では、車酔いをして嘔吐してしまったら……という不安から、あまり乗る前や車内でご飯やおやつを食べさせない、という家庭もありますが、新幹線だとその心配が少ないのです。

「新幹線での移動の場合は、基本的に乗る前にご飯を食べずに車内で食べます。駅弁やおにぎりを選ぶのも楽しいし、食べる時間自体が車内での暇つぶしになります。

運が良ければ、お腹がいっぱいになってそのまま座席で寝てくれることもあるので、親もゆっくり移動できますし」(自営業/33歳)

お昼寝のあとはおやつ、というように食べ物を口にすることで暇を紛らわすことができますね。

また、小学生以上の場合は、長期休みの宿題を「新幹線でやることがないなら勉強しなさい」とやらせている家庭も多いようです。帰省先などに着いたあとに思い切り遊べる、上手な時間の使い方かもしれません。

2: 新しいおもちゃや絵本を用意する

新幹線移動は長時間になることが多いですよね。こういった場合、普段お気に入りのおもちゃや絵本では飽きがきてぐずってしまう可能性があります。

多くの家庭で「新幹線移動の場合は新しいおもちゃや絵本を用意する」という声が上がりました。小学生以上の場合は、新幹線を利用するタイミングで新しいゲームソフトを買うということもあるようです。

乗り物酔いが少ないこともあって、本を読んだり動画を観たり、ゲームをしたりできるのが、親にとっては楽ですよね。

ただ、車や飛行機と違い、新幹線では重い荷物を持ち歩くタイミングが多くなります。子どものリクエスト通りにおもちゃなどを持っていくとかさ張ってしまうこともあるので、飽きさせないよう少なすぎず多すぎずを心がけましょう。

また、飛行機と同様に、動画視聴やゲームをする場合は子ども用のヘッドホンを着用すると良いですね。

3: デッキなどで気分転換

新幹線移動ならではの気分転換といえば、車内で「お散歩」ができること。

もちろん、走り回ったり大声を出したりしないよう配慮が必要ですが、じっとしていられない子どもが手足を動かせるのは嬉しいですね。

「デッキで気分転換は一見ありがちな暇つぶしに思えるのですが、実は子どもだけでなく親も良い気分転換になります。

ぐずった子どもをデッキに連れていくと、同じように泣き出した赤ちゃんをあやしにデッキに出ているパパやママをよく見かけるので、変に気を使わなくて良いですし(笑)

また、座っている席とは反対側の風景が見られるのも良いですね。東海道新幹線に乗ったときに、富士山を見るためという口実でデッキに出たのですが、座席からは見られない風景が続いてかなり長い時間子どもと外を見ていました」(彫金師/37歳)

ずっと座っている座席から移動して違う場所に行く、これだけの行動でも、子どもは変化を楽しんで時間を潰してくれることがあります。

きっかけさえ与えてあげれば、案外大人よりも上手に暇を楽しんでくれるのかもしれません。

子どもを連れた長距離移動は不安がつきもの。乗り物酔いで吐いてしまったらどうしよう、ぐずって周囲に迷惑をかけたらどうしよう、そんな気持ちを抱えて、楽しい旅行や帰省を憂鬱に感じてしまうパパママは多いものです。

移動手段によって対策できることは変わってきますし、それぞれの移動手段の特徴を捉えることでむしろ上手に対処できる場合もあります。

子どもの性格や体質によって、移動手段を変えるという選択もしてみると良いかもしれません。しっかりと事前対策をして、子どもとの移動を楽しんでくださいね。