トイレで思わず大はしゃぎ!七号通り公園トイレ
一番はしゃいでしまったのが、七号通り公園トイレ。
このトイレ、なんと手を一切触れずに利用できるんです。
「いやいやいや、触れずにトイレってなんやねん」とエセ関西弁のツッコミをしながら向かうと、入り口に謎の液晶画面を発見。
なんとそこにあるQRコードを読み取ると、すべての操作がスマホで確認できちゃうとのこと…!
扉の開け閉めはもちろん、鍵の施錠やウォシュレットのお願いも可能。
トイレには声を感知する機能がついており、お店で料理を注文するかのように、スマホを確認して指示を出します。
会話できるトイレ、新しすぎる!仲良くなろうじゃありませんか!
そして一番笑ってしまったのは、なぜかBGMをオーダーできること(笑)。
しかも、かなりバリエーションが豊富。トイレジョークの交えた「腸いい音楽を流して」とか、つい言ってみたくなっちゃう(もちろん言いました)。
壁にも指示内容が記載されており、一般的なトイレのように手で触れての利用も可能です。
このトイレをデザインしたのは、クリエイティブデザイナーの佐藤カズーさん。
トイレを見に行っただけなのに「クリエイティブってこういうことかか!」「なんだこれ、やられた〜!」と、みんなで爆笑しながら発想に感服したトイレでした。
見惚れるほど美しい。西原一丁目公園トイレ
最後にご紹介するのは、個人的に一番のお気に入りの西原一丁目公園トイレ。
ここは、建築家の坂倉竹之助さんによってデザインされたトイレです。
公共トイレに関する「周辺の緑道の見通しの悪さに危険を感じる」という声を反映し、緑道を明るくして誰もが使いたくなるトイレをテーマに作られたんだとか。
扉の緑とピクトグラムが可愛いですよね。トイレは全て男女兼用になっています。
このトイレ、たくさんの植物に囲まれて景観に馴染んでいる外観はもちろんのこと、内装がとんでもなく素敵なんです!
扉を開けると、木々の影がうっすらとデザインされており、外の光や緑を取り込むデザインになっています。
しかも、日の向きによっては、実際にトイレ横に植えられている木々の影が映り込む仕組みに。筆者が参加したのは午後のツアーだったので、ちょうど西日のタイミング。
いちばん左のトイレの個室では、ゆらゆら揺れる木の影がイラストと一体化して映し出されていました。思わず視線が奪われ、みんなでじっと眺めてしまいました。(「どんな図だよ...」と思い出して、これを書きながら笑っています。)
夜は自然に馴染むように、それでいて安心できるようにライトアップされるため、また昼間とは違う顔が見られるんだとか。
防犯性とデザイン性、いつ来ても楽しめるように考え尽くされたトイレに感動しっぱなしでした。あっぱれ!
「THE TOKYO TOILET SHUTTLE TOUR」はこんな人におすすめ!
「THE TOKYO TOILET SHUTTLE TOUR」は、たくさんの洗練されたトイレを比較することで、デザインの奥深さや作り手の配慮がよく見えて、知的好奇心がかなり刺激されました。
正直、最初は楽しめるか不安でしたが、すみませんでした。大変に楽しませていただきました...。
どのトイレにも、多機能トイレが当たり前に設置されていたのも嬉しい発見。たかがトイレ、されどトイレ、しかし誰もが使うトイレ。
デザインに興味がある人はもちろん、一味違った休日の過ごし方を探している人にピッタリのツアーでした。
行けば絶対に人に話したくなっちゃいます。ぜひチェックしてみてくださいね!
「THE TOKYO TOILET SHUTTLE TOUR」基本情報
集合場所:渋谷エクセルホテル東急5階
所要時間:2〜3時間
運行スケジュール:①10:15〜 ②14:15〜 の2回
料金:4950円