未来に向けて、これからの挑戦
——デジタルの参入で、これからの授業自体も変わっていくということでしょうか。
高濱:“反転授業”という方法があるんですが、これはあらかじめ生徒がビデオで予習してきて、学校では個々の課題に取り組む。こういった時代が、確実に来ると思っています。
「○○先生が好きだから」とビデオを選んだり、生徒ごとに適した問題を与えるのが先生の仕事になっていくんです。
生徒ひとりひとりに課題を与える
——アメリカでも徐々に普及している授業方法ですね。
高濱:そうです。日本の小学校では先生の仕事が多すぎるんです。毎回違う授業を行うから、先生は毎日予習しなければいけない。高校などの教科担任制なら同じ授業を何度かやるけれど、小学校では担任の先生が多くの教科を受け持ちます。
先生としていちばん大切なのは、生徒に愛をもってかわいがり、ひとりひとりをよく見ること。だから、反転授業などを活用し、個別に違う課題を生徒に与えるほうがいいと思っています。
——武雄市で、今後そのような授業をされていくんでしょうか。
高濱:もうやっていますね。さらに着々と新しい準備も進めています。
今後は確実に反転授業のような授業を行うようになると思います。でも、教育という分野では保守的な壁があるので、まずはそれを溶かしていくことが課題です。
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