――ルウトさんはどんなタイプ?
ルウト:どんどん前に出て、危ない! と思ったらサッと避けるタイプです(笑)。
――(笑) 錐生零役の話がきたときはどう思いましたか?
ルウト:もともと『ヴァンパイア騎士』は大好きだったんですよ。もし自分が演じるなら、絶対に藍堂英だろうなって思っていたんです。というのも、藍堂英はいつも玖蘭枢にいじられているキャラ。で、この話をいただいたとき、玖蘭枢役は絶対にAKIRAさんだろうって確信したので、じゃあ私が藍堂英なら普段の関係性のまま演じられるかなって思ったんですよ。だけど私が零ってことは……先輩であるAKIRAさんに銃向けちゃっていいの!? って感じですね(笑)。
――普段の関係性を知っていると、より楽しめそうですね。ところで、ルウトさんがこれまで経験された舞台は、すべて出演者が女性だけなんですよね。
ルウト:そうなんです。むしろ舞台ではかわいい女の子を演じている子の方が普段は男っぽかったりして面白いですよ。逆に男役の子たちの方が汗の匂いを気にしてたり……(笑)。
――ルウトさん自身は普段から男性になりきって役を作っていく?
ルウト:男性の仕草を意識するってことはぜんぜんなくて、ただキャラクターになりきるために自分を寄せていくって感じですね。もともと男装しているのも変身願望なんですよ。
――男になりたいということではないと。
ルウト:ファッションとして好きなんです。女の子のブランドって似ている服が多いんです。あ、これ、あっちのブランドでも見たなっていうことがよくあります。メンズファッションだと、同じようでいて、生地が違っていたり、ボタンが違っていたり、細かいところまで作りこんでいるのが好きですね。逆に男性から見たら、女性の服ってどう見えるんですか?
――男からすると、女性の服の方がバリエーションが多い印象ですね。
ルウト:ジャンルはたしかにいろいろありますけど、でも結局流行の影響を受けますからね。男性の方が流行の影響が少なくて、そこで違いを出していくのがかっこいいと思うんですよ。私は古着屋の一点ものとかが好きで、誰も持ってないだろってドヤ顔しています(笑)。