――男装はあくまでファッションということですが、性格的にはどうでしょう?

ルウト:両方あるかも。自分が女性っぽいなと思っていることが男性っぽいって思われたり、逆に男性っぽいと思って生きていると女性っぽいって言われたりしますね。こないだなんて、アールグレイを飲んでいただけで、女性っぽいですねって言われましたよ! 紅茶飲んでるだけだから!

――ああ、でもブラックコーヒーとかを飲んでいるイメージかも。

ルウト:逆にコーヒーとか、苦いものが苦手なんですよ。

――意外!

ルウト:よく言われます(笑)。最近だとコーヒー飲めないのが恥ずかしいから、黒つながりでココアを飲んで対抗していますね!

――甘いものが好きなんですね。

ルウト:甘いものと辛いものが好きで、苦いものと酸っぱいものがダメですね!

――そこはバシッと割り切る性格なんですね。自分が男っぽいって感じる瞬間はありますか?

ルウト:そうですね……食事のとき、女性ってシェアしたがりませんか? 私はそれ、嫌なんですよ。頼めばいいじゃん! 一口あげて人数多いとなくなっちゃうじゃん! って(笑)。

――ああ、なるほど(笑)。逆に自分が女性らしいと感じることは?

ルウト:なんだろう……子どもとか猫とか好きですよ! 香水も好きで集めてたし、ネイルも一時期やっていました。無駄にメモ帳もたくさん持ってましたね。

――メモ帳……?

ルウト:女性ってメモ帳いっぱい持っていません? 鞄にたくさん入れてました。ほぼ白紙で使っていませんでしたけど(笑)。本当は男性みたいに手ぶらでポケットに財布と携帯だけってやりたいんですが、仕事で撮影が多いので、鏡とかメイクポーチは必需品ですね。

――子どもの頃から男装が好きだったり、男っぽかったりしたのですか?

ルウト:兄が二人いて、スポーツもやっていて、髪もショートカットでした。服も兄のお下がりを着ていたし、周りからは弟だと思われていましたね。ただ、クラシックバレエもやっていたので、女の子ばかりの空間も知っているんですよ。女の戦いも経験したりして……(笑)。

――そういう経験が、ちょうど中間のルウトさんにつながっていくのですね。

ルウト:でも気が合うのは自分と似た感じの子ですけどね。女性っていってもサバサバした感じの子もいれば、スイーツ大好きみたいな女の子っぽい子もいるじゃないですか。自分は前者と気が合うし、同じ空気を感じられるなら男女の友情もぜんぜんあり! 

女の子らしく生きていかなきゃって思ったことはないですね。中学のときに女の子っぽくしたこともあったんだけど、それは男の目を気にしたからじゃなく、女の子たちの輪に入るためでした。こんな感じだから、クリスマスは基本的に一人なんですけど、でも今年は『ヴァンパイア騎士』の舞台稽古があるので良かったです(笑)。