トップ3に入るくらいガチで緊張しました

撮影/稲澤朝博

――生徒役の皆さんを前にして、教壇に立って話すシーンもありました。

めっちゃ緊張して、ホンマにヤバかったです(笑)。お仕事をはじめてからトップ3に入るくらいガチで緊張しました。ステージだったら1対何千人のお客さんということもあるんですけど、今回の1対(生徒役の)30人ぐらいのほうが緊張しました。

たぶん、先輩の役者の方がたくさんいらっしゃるので、その人たちに「馴染まないといけない」という想いがのしかかってきたからだと思います。

――日常で似たような場面を経験したことはありましたか。

僕は井出よりはやわらかい感じですけど、グループで決めごとをするときとか、学生時代もあんな感じで話すことはありました。でも、普通の学校はカメラ回ってないですから(笑)。

プリントを配るのもめっちゃ難しかったんです。先生ってすごいなと思いました。5枚ずつ配るのが、緊張しすぎて全然めくれんくて。なので、あらかじめ5枚ずつ分けておいて、その場でやっている振りをしました。普段だったらできるんでしょうけど、演技ということで考え過ぎてしまったのだと思います。

――お葬式のシーンはどうでしたか。

(宮嶺望役)長尾(謙杜)くんがずっと面白いことを言ってきてくれて(笑)。もちろん本番やリハーサルのときはお互いに役に気持ちが入っていましたけど、それ以外は長尾くんのおかげであまり緊張せずに済みました。

撮影の順番としても、教室でのシーンを何度か撮ったあとだったこともあって、共演者の方との関係性もある程度できたところで臨めたのも良かったのだと思います。

©2025『恋に至る病』製作委員会

――プロデューサーさんはコメントで、撮影現場での真弓さんは落ち着いて堂々とされていたと評されていましたが。

いやいや、緊張していただけです。でも、長尾くんがフォローをしてくれて、ちょっとした撮影の合間にもたくさんしゃべりかけてくださったので、段々、悪い意味での緊張はほぐれていきました。

長尾くんは、「俺、こんなに仲良かったっけ?」と思うくらい話しかけてくれました。これまでほとんど接点がなかったので、自分としては初対面ぐらいの気持ちだったんです。それなのに、友達ぐらいの距離間で接してくださって。

ただ、今考えると、(クラスメイトという宮嶺と井出の)教室内での関係性を考えて、そういうふうにしてくださっていたのかな?とも思います。

――長尾さんからはなんと呼ばれていたのですか。

“孟之(たけゆき)”です。普段、僕は“たけ”とか、“真弓”って呼ばれていて、Aぇ! groupの小島(健)くんがちょっといじる感じの時に「孟之」って呼ぶんです。たぶん、長尾くんと小島くんの仲がいいから、そこで聞いたのだと思うんですよね。

(長尾に)「孟之!」って呼ばれたら、「孟之って呼ばないでください」って返すというやり取りをして、そのノリから話せるようになって、仲良くなりました。