長尾くんが常にしゃべりかけてきてくれる

©2025『恋に至る病』製作委員会

――現場はどのような雰囲気でしたか。

作品の雰囲気もあってわりと落ち着いていたと思います。でも、長尾くんが常にしゃべりかけてきてくれるので、僕はずっと一緒にしゃべっていました。そのおかげもあって、皆さんとも各々の関係性を作る上で必要な会話はできていたと思います。

――長尾さんも真弓さんとつい話してしまうとおっしゃっていました。

それがめちゃくちゃありがたかったです。映画の現場での関係者の方々との雰囲気づくりというのが、僕は全くわからなかったので。そんな中に一人でも知っている方がいて、しかもそれが関西ジュニアの先輩ということで、すごく現場に居やすくなりました。

――どんなことを話していたのですか。

9割は作品とは関係ない話です(笑)。「最近何してるの?」「ライブがあるんですよ」とか。あとは標準語の練習をしていました。長尾くんもまれに関西弁が出てしまうときがあるので、「消しゴム↑」「消しゴム↓」とか、エキストラの方も含めて、周りの方と話していました。「これが関西から来るときの壁やな」って言いながら。

――関西弁のイントネーションに苦戦することもあったのですね。

苦戦しました。でも、この撮影が終わった半年後ぐらいに、『御上先生』(TBS/2025年1月期放送)に出演したんですけど、その時は、今回と同じ学生の役でもありましたし、ここでの経験を経て、少しはマシになっていたと思います(笑)。

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――長尾さんからアドバイスをもらうことはありましたか。

現場での立ち居振る舞いなど、背中で教えてくれていた気がします。自分がもし長尾くんが演じたようなポジションで作品に出演することがあったら、「こうしたいな」と思うことができました。

とにかく、長尾くんがいるところには笑顔があるんです。それは、キャストだけじゃなくて、スタッフさんもそうで。バックヤードも含めて、長尾くんがムードメーカーだったと感じたので、本当にすごいなと思いました。

カットがかった瞬間に「孟之~」って言いながら僕に寄ってきて、でも「ハイ、アクション」で、完全な宮嶺望になるんです。宮嶺はトーンが低いキャラクターなので、普段のときとは陰と陽という感じで、ギャップがすごいなと思いました。

――現場以外でも交流できましたか。

この撮影が終わったあとに、KAMIGATA BOYZ(STARTO ENTERTAINMENT所属の関西出身グループによるユニット)の公演があって、その昼と夜の公演の間の空き時間にジュニアの大部屋の楽屋にわざわざ来てくださいました。それはめちゃくちゃ嬉しかったですね。

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――完成作を観たときはどう思いましたか。

自分らしさもあれば、反省点もあるなという。「演技をしよう」というマインドになり過ぎてしまってたどたどしい部分があるなと感じました。トライ・アンド・エラーでこの作品は乗り切りましたけど、この反省点をいかして、次、ブラッシュアップしたレベルの高いものになればと思います。

客観的に作品としては、これまであまり観たことのないジャンルだと思いました。主軸はラブストーリーで、高校生のピュアな恋愛もありつつ、ミステリーな要素もあって。でも要素が詰め込まれ過ぎてごちゃごちゃしているわけではなく、根本に一つ筋が通っていて、とても素敵な作品に携わらせていただけたなと感じています。

シーンとしては、最後に宮嶺が自分の気持ちを言葉にするところはグッと来ました。「愛やな」って思いました。