“初恋”と聞いてイメージするもの

――今回の映画では“初恋”がひとつのテーマになってますが、平野さんは“初恋”と聞いてどんなことをイメージしますか?

どんなイメージ? う~ん、でも、男性は初恋の人のことをずっと忘れられないって聞いたことがあるし、すごく特別な存在ではあると思います。

例えば、別れてほかの人と恋愛する場合も、やっぱり初恋の人を思い出しちゃうような気がしますからね。

――甘酸っぱい感じとか。

やっぱり、最初に勝るものはないんじゃないかなと思います。いや、分かんないですよ。これは、あくまでも僕の意見です。

『ういらぶ。』11月9日(金)全国公開 ©2018『ういらぶ。』製作委員会 ©星森ゆきも/小学館 配給:アスミック・エース

――今回の撮影では、監督からけっこう現場でアドリブを求められて大変だったみたいですね。

表情に関しては多かったですね。「ここ、もうちょっとニヤけられる?」って言われて、そのままずっと「じゃあ、次のパターンでやってみよう」「次のパターンでやってみよう」「次のパターン」「次々…」という感じで、すごくいろいろなパターンをやったのを覚えています。

――けっこう大変でした?

大変でしたね~。もう、引き出しを開けっ放しでした。開ける引き出しがもうないですよってなるぐらい頑張ってました(笑)。

――引き出しは補充できました?

これまでは、振り切ったお芝居をすることにちょっと恥じらいがあったんですよ。

でも、『ういらぶ。』で監督に教えてもらいながらいろいろな表現をするうちに、そういう恥ずかしさが消えて、楽しくできるようになりました。

頑張って達成感があったお芝居とは?

――具体的に今回、平野さんが初めて挑戦して楽しかったお芝居や試されているなと気づきながらも頑張って達成感があったお芝居はどこですか?

う~ん、どこでしょうね~。でも、やっぱりそこは凛くんが優羽ちゃんに好きという気持ちを伝えられなくてもがいているところですね(笑)。

ドSのお芝居は表情とセリフでだいたい何とかなるんですけど、もがいているシーンは監督がなかなかカットをかけてくれないから、ず~っとひとりで喋り続けなきゃいけなくて(笑)。

でも、難しいけど、それをやって監督が笑ってくれたときの気持ちよさがめちゃくちゃあって。

「(監督がモニターを見ている)ベースの方でみんなスタンディングオベーションしていたよ」って言ってくださったときもあったんですけど、そういうときはすごく楽しいし、嬉しかったですね。

――ドSのところから一気にお茶目な感じに切り替わるところや、妄想から覚めて真顔になるところのお芝居はやってみてどうでした?

自分はこういう顔でやっているんだろうなって思って、カットがかったきにベースでモニターを見たら、意外と表情の変化が乏しかったことがよくあって。

そんな感じで、自分の想像以上にもっとやらなきゃいけないんだなっていう感覚はやりながらつかんでいきました。

『ういらぶ。』11月9日(金)全国公開 ©2018『ういらぶ。』製作委員会 ©星森ゆきも/小学館 配給:アスミック・エース

――優羽役の桜井日奈子さんにお芝居の面で助けられたところはありますか? ふたりとも特殊な設定で、平野さんがドSで攻めても彼女のリアクション次第では見え方が変わってしまうと思うんですけど……。

そうですね。壁ドンのところはやっぱり、お互いに好き同士の凛くんと優羽ちゃんがふたりの世界に入っているシーンですけど、桜井(日奈子)さんが真っ直ぐに僕を見つめてくれたので、いい意味でカメラが回っていることに気づかなくて。

特殊なシチュエーションですけど、それにも動揺しない真剣さがあったし、ちゃんとふたりだけの世界になれたので、あれはありがたかったですね。

――彼女のいつも脅えているようなお芝居もけっこう難しいと思います。平野さんが見てあのお芝居はどうでした?

桜井さんは優羽ちゃんとは実は真逆のキャラなので、すごくカッコいいなと思いました。

――どんなところでカッコいいと思ったんですか?

桜井さんは普段はけっこう堂々としているんですよ。思ったこともすぐにパッと言えるタイプなので、カメラが回って「よ~い、はい」って言われた瞬間にパッと真逆のキャラの優羽に切り替えられるのがスゴいな~と思ったんです。

――彼女が優羽にちゃんとなっていたから、平野さんもどんどん攻めていけたわけですね。

そうですね。桜井さんのオドオド具合が本当に漫画で見た優羽ちゃんのまんまだったんですよ。

漫画はキャラクターの声の高さやスピードは読む人それぞれで違うじゃないですか?

でも、桜井さんは僕が「ういらぶ。」を初めて読んだときにイメージした優羽のまんまだったので、本当に優羽だと思って、ぶつかっていくことができたんです。

――ちなみに、平野さんの思う、優羽ちゃんの魅力や可愛いところは?

『ういらぶ。』11月9日(金)全国公開 ©2018『ういらぶ。』製作委員会 ©星森ゆきも/小学館 配給:アスミック・エース

オドオドしていて、すごくなよなよしているんですけど、いざとなったら必死に伝えようとするところ……あの必死さがめちゃくちゃ可愛いなと思いますね。

言わなきゃいけないと思ったら、声を大にして言っちゃうところとか、不器用なりに頑張っているところが魅力的だなって思います。

女の子のどんなところにキュンとしちゃいますか?

――自分の学生時代の恋愛の思い出とかでもいいんですけど、女の子のこんなところにキュンとしちゃったなみたいなことはありますか?

う~ん、女の子にキュンとしてないな~。中学生のころとかも女の子と全然喋ってなくて。トータルでたぶん10回も喋ってないんですよ。

――えっ、本当に!?

マジで喋ってない。本当にそうですよ。たぶん10回ぐらいしか喋ってないですよね。

――そうなんですね。

でも、そのときによくないな~と思ったのは、女子が友だちを通して呼び出しをしてくることでしたね。“怖いな~、女子”って思いました。

「なんか呼んでるよ~」みたいなことを言われるから、マジで怖!って感じになりましたよ(笑)。

――平野さんは自分もストレートに告白するけれど、相手にもストレートに来てもらいたいんですね。

優羽ちゃんは頑張って自分で行くじゃないですか。そういうところが可愛いな~と思うんですけど、当時の女子は人を使ってましたからね。“武将かよ!”って思いました(笑)。