大森:『アイアンマン3』僕自身も観ていて普通に浄化されていく感覚

大森 僕がいちばん好きなのは『アイアンマン3』(13)。

トニー・スタークは1作目ではとても自信家だし、過剰なぐらい偏った人のように思えたけど、

2作目で心が少し弱くなり、この3作目で愛をちゃんと築いていく。

そんな1作目からの変化も含めて、人間誰もが持っているものをすごく映し出してくれている作品のような気がしていて。

トニー・スターク自身も報われていく感じがしたし、僕自身も観ていて普通に浄化されていく感覚がありましたからね。

作品としてもいちばんカタルシスがあったので、とても好きです。

藤澤 アイアンマンはまず圧倒的にカッコいいよね。

山中 うん。

藤澤 見た目のボディとか、メカニカル的なところも男の子の心をすごくくずくるな~という印象があるし、

大森がいま言ったように、人間模様みたいなものが厚く描かれているので、見た目云々だけじゃない引き込まれ方をするんじゃないかな。

山中 さっきも言ったけれど、自分でスーツを作るところから始めているのが本当にスゴい。

超人的な力を持ったほかのヒーローと違って、自分のすべてを出し切って戦っているところがカッコいいと思います。

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藤澤:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』心の奥底が見える話にどんどん引き込まれる

藤澤 僕は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)を選びました。

大森に薦めてもらってマーベルの映画を観るようになったので、ここ数年の話ではあるんですけど、

さっきも話したように子供のころからマーベルさんの格闘ゲームに触れていたから、自分が当時操作して遊んでいたキャラクターたちが

いまの技術や俳優さんたちの演技力でこんなにカッコいい実写映画になるんだ!? という特別な感動もあったんです。

それと、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でいちばんビックリしたのが、明確な敵役がいなかったこと。

ヒーローたちにもそれぞれの正義感があって、必ずしもそれがみんなにとっての救いではなかったり、

それぞれの正義がぶつかって誰かが傷ついたり争いになってしまう展開にすごくビックリして。

例えばスタークの両親はウィンター・ソルジャー(キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースの少年時代からの無二の親友で伝説の暗殺者)

に殺されたけど、ウィンター・ソルジャーも好きで殺したわけではないんですよね。

それだけに、そのことを知っていて彼を守ってあげようとするスティーブ=キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)と

両親を殺した憎き敵としか思えないスターク=アイアンマンが激突してしまう最後のシーンはすごくグッときちゃって(笑)。

大森もさっき言ったように、そういう人間模様や心の奥底が見える話にどんどん引き込まれて、未だに何回も観ちゃうんですよ。

大森 いや、本当にその通りだと思う。

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© 2017 MARVEL

山中:『アントマン&ワスプ』女性ヒーローはやっぱりカッコいいなって純粋に思った

山中 私は『アントマン&ワスプ』(18)が好きですね。

もともと普通の青年だったバツイチの元泥棒スコット(ポール・ラッド)がヒーローのアントマンだから親しみやすくて、

感情移入もしやすかったけど、この第2作ではスコットと彼とは対照的な何でも完璧にこなすワスプ(エバンジェリン・リリー)が絡むのが面白くて。

ふたりのかけ合いのバランスも絶妙だったし、女性ヒーローはやっぱりカッコいいなって純粋に思ったんですよ。

タイトルにも「ワスプ」って女性のヒーローの名前が入ったのもすごい驚きでした。

合間合間に入るコメディシーンもすごく面白くかったし、あっと言う間に観てしまいましたね。

大森 スコットはそもそも普通にいいパパで、まずはそこにほっこりしちゃうんだよね(笑)。

そういうシーンはいままでのヒーローものにはそんなになかったんじゃないかなと思って。

本当、いい意味で家庭的なパパで、そんな娘思いのパパが娘のために戦いに挑んでいく、

娘への想いが心の中に常にあるあの感じはすごく人間味に溢れていると思います。

若井 僕はキャンディを出すPEZのオモチャで敵を倒す、『アントマン&ワスプ』のあのシーンは映画史に残ると思ってます(笑)。

ほかの4人 ああ(笑)。

若井 PEZで敵を倒すなんて見たことがなかったし、

キティちゃんのペッツという可愛らしいものを巨大化させて敵を倒していくあのギャップが爽快でした(笑)。

大森 1作目の『アントマン』(15)では機関車トーマスが巨大になっていたしね。

若井 そうそうそう(笑)。 マーベル作品は、みんなに馴染みのあるそういうキャラクターとコラボするのもすごく上手いよね。

『アントマン&ワスプ』MovieNEX(4,200円+税)好評発売中、デジタル配信中© 2018 MARVEL

シリーズをすべて観ている人はMrs. GREEN APPLEの意見や感想に共感して相槌を打ったり、イチオシの作品が一緒のメンバーに親しみを感じ、マーベル作品を観たことがない人や初心者は彼らのトークからほかのヒーローものとは違うマーベル作品の面白さや楽しみ方を知って興味を持ったのでは?

次回以降の5人はさらにどんどんヒートアップしていくので、これを読んで、あなたもマーベル作品にとことんハマってみてください!!

2015年7月にメジャーデビューした5人組ポップロックバンド。Vo./Gt.大森元貴が作詞・作曲・編曲まで楽曲にまつわる全てを担当。2018年4月に3rdアルバム「ENSEMBLE」をリリースし、オリコン初登場3位を記録。アルバムを引っさげての全国ツアーは全会場即日ソールドアウト(約5万人を動員)。圧倒的な成長スピードで進化を続ける新世代バンド。

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