コンシェルジュが初めての観戦を全力でサポートする席も登場
また、今季は新席種も登場しました。
専任コンシェルジュが初めての観戦を全力でサポートする「ウェルカムシート」や浦和のサッカーの歴史を知ることができる「サッカーのまち浦和シート」が好評を得ています。
話題はグルメやプレゼントが付いた、ユニークな企画シート
そして、企画シート。試合毎にグルメやグッズ、プレゼントなどが付いた企画シートが今年から発売され、話題となっています。
「伝説のスウィーツシート」や「スーパーメガ盛りシート」、「翔んで埼玉シート」「浦和のうなぎシート」「REDS ROCK!シート」などなど、多種多様なラインナップを誇っています。
この企画シートに携わっているのが、前出の柳さん。続けて話を聞いてみました。
企画シートの3つのこだわり
――今季から企画シートがスタートしましたが、どのような経緯ではじまったのですか。
「去年まで毎試合選手にまつわるグッズやお弁当が付くワンダーシートがあったのですが、10年継続したところで一区切りとして、次の企画に向かって行こうということになり、企画シートがスタートしました」
――企画シートは試合毎に内容が変わっています。ネタ切れの心配はないのですか。
「いえ、逆にネタがいっぱいありすぎるくらいです。一つひとつの調整の苦労はありますが、ネタは十分にあります。
パートナー企業が作られている優れた製品や地元埼玉のおいしいもの、行政とも組んでまだまだご紹介したいものはいっぱいあります。
まず限定グルメや限定グッズ、限定体験などのここでしか手に入らないものであり、続いて地元のものであり、最後に浦和レッズやサッカーをイメージできるもの。
企画シートのお楽しみはこの3つにこだわっています」
最も好評だった企画シートは?
――パートナー企業からの売り込みなら、何でもOKというわけではないのですね。
「たとえば、4月20日・ヴィッセル神戸戦の『ロイヤルパインズホテルパンシート』では赤・白・黒のパンや埼玉スタジアムをかたどったカレーパンなど企画シートだけのパンを作ってもらいました。
これが今までで最も好評を博した企画でした。
5月26日・サンフレッチェ広島戦の『埼玉県特産「狭山茶」シート』では、レッズのために特別なブレンドのお茶を作ってもらいました。
そもそも狭山茶は日本三大銘茶のひとつ、埼玉県が誇る名産品なのです。
また、浦和のうなぎが江戸時代から有名な名物であることも、あまり知られていません。
ですので、埼玉スタジアムでおいしいうなぎ弁当を食べながら試合を見てもらおうと、7月6日(土)・ベガルタ仙台戦で『浦和のうなぎシート』を作りました。
この企画シートを通して、『地元の名産を知ってもらいたい』、『全国に誇れるものが埼玉にあると知ってもらいたい』という思いがあります」
思ったより売れなかった企画シートは?
――思ったより売れなかった、売り行きが芳しくなかった企画シートはありますか。
「話題性は抜群なのに販売数に直結しないという企画も中にはあります。
3月30日・FC東京戦での「スーパーメガ盛りシート」ではご飯が800グラム、唐揚げ10個で総重量1.3kgという埼スタ史上最大のメガ盛りでSNS上では相当話題になりましたが、売れ行きはいまひとつでした。
この企画シートは3席セットでの販売となっていまして、ひとり1個お弁当が付いたのですが、親子3人のお客さんが実物を見てびっくりされて、1個でいいと2個放棄されてしまいました(苦笑)」
――今後「こういう企画シートを作りたい」というアイデアはありますか。
「パートナー企業や地元埼玉の皆さんが作られている美味しいグルメや優れた製品をさらにご紹介できればと思っていますし、秋以降の収穫時期、クラブパートナーであるJAさんと組んで何かしらの企画を実施していきたいですね。
たとえば新米とか。埼玉にもおいしいお米はあるので、みなさんに知っていただきたいですね。あと、選手が考えた企画シートなども面白いかもしれません。」
――ハピママ読者が考えた企画シートとか今後提案したいのですが。
「ぜひお願いします。いいご提案をいただければ、ぜひやってみたいですね」
試合当日、埼玉スタジアムの脇にある芝生がまぶしいもみの木広場では、ファミリーや子どもたちがサッカーやバトミントンに興じています。
試合前に浦和レッズがサッカーボールやバドミントンセットを無料で貸し出しているのです。
試合はもちろん、試合前も試合後も家族連れで満喫できるJリーグ観戦、今後の家族の予定に入れてみるのはいかがだろうか。