デンライナーの客室乗務員は、グラビアイドルとして大ブレイク! ナオミ役の秋山莉奈さん

『電王』に出演した女優さんの中でも、高い人気を誇ったのが秋山莉奈さんです。

『電王』の前にも、『仮面ライダーアギト』(2001年-2002年)でメインヒロインの「風谷真魚」役に大抜擢を受け、「ライダー女優」としてのデビューを果たした秋山さんは、時を駆ける能力を持った特殊な烈車「デンライナー」の客室乗務員「ナオミ」を演じ、その愛くるしいルックスとキャラクターで、更なる人気を得ました。

また、その「美巨尻」を武器にグラビアアイドルとしての活動でも大ブレイクを果たし、人気グラドルの仲間入り。その女性美溢れる身体的特徴に自身の名前を掛け合わせた「オシリーナ」という秀逸な愛称で、ファンから親しまれることになります。

こんなにも可愛く、そして、肉感的なグラドルが、ピッチリと身体に張り付くフェティッシュなコスチュームに身を包み、毎週、日曜日の朝にチャーミングな笑顔を見せてくれていたわけですから、アイドルファン的な目線から観ても、本当に『電王』は贅沢な特撮作品でしたよね。

実際、モノトーンを基調とし、そこにヴィヴィッドな色合いの小物を加えたナオミのコスチュームは非情に完成度が高く、歴代ライダーヒロインの中でもトップクラスに入る素晴らしい造型です。演者である秋山さんのボディーラインを最大限に強調し、活かすことができる素晴らしい衣装なんですよね。

そのコケティッシュなビジュアルと美しいヒップで、世の男性諸氏を魅了し、そして、特撮作品のキュートなヒロインとして、全国の子どもたちの人気者となった秋山さん。

2015年のご結婚と出産に伴い、今ではグラドルを卒業されていますが、またいつの日か、ライダーシリーズにご出演をされる姿を、特撮ファンとしては観てみたいものです。

スーパー戦隊シリーズでも「列車」をモチーフにした作品でファンを魅了! 脚本家の小林靖子さん

佐藤健さん、石黒英雄さん、秋山莉奈さんという主役級のキャラクターを演じたお三方の10年を振り返ったところで、次は、本作でメインライターを務めた脚本家の小林靖子さんに注目してみましょう。

特撮ヒーロードラマやアニメ作品を中心に活動されている人気脚本家の小林さんですが、『電王』では、そのロングランな人気を受けて、テレビシリーズ放映後も映画シリーズの多くで引き続き脚本を担当。また、ライダー関連の仕事でいえば、『仮面ライダーオーズ/OOO』(2010年-2011年)では、再びメインライターとしてライダーシリーズの脚本を執筆されています。

『侍戦隊シンケンジャー』や『ジョジョの奇妙な冒険』に『進撃の巨人』など、『電王』の後も人気の特撮、アニメ作品でメインライターとして、その才能をフルに発揮されていますが、本記事でピックアップしておきたい作品が、『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014-2015)です。

『トッキュウジャー』は、『電王』と同じく、「列車」や「鉄道」をモチーフにした戦隊ヒーローであり、ライダーシリーズのファンの間でも話題となりました。

また、作中では「時間」が物語における重要なキーになっており、「イマジン」ならぬ「イマジネーション」を武器に、主人公たちが悪の組織と戦う……と、作品を形作る重要な要素の多くに、『電王』と共通するモチーフやキーワードが使用されており、両作品を重ね合わせて観るファンも多かったシリーズです。

『トッキュウジャー』も『電王』と同じく素晴らしいドラマとエンターテインメント性を有した特撮ヒーロードラマであり、小林脚本の妙技(人間臭い登場人物たちの描写や、物語終盤におけるどんでん返しの巧さなど)をタップリと味わえます。

当時、『電王』を夢中になって観ていた読者の中で、もしも『トッキュウジャー』を未見の方がいらっしゃいましたら、是非ともチェックをオススメします。