でも、やっていると、“表現しなきゃ”とは思わないんですよ。自然と感情が流れるというか、ここで切り替えなきゃとはまったく思っていないし、もちろんプランも考えていなくて。自然にやらせてもらえています。

アニータの怒りに負けないように、強い気持ちを主張してくるマリアに、毎公演、毎公演感謝しています。ふたり(宮澤エマさん、田村芽実さん)とも、パワーをだしてきてくれるので、本当にありがたいです。

--初日公演を観た帰りに、芽実さんのファンらしき方数人が「ア・ボーイ・ライク・ザット」でのふたりの感想を話していて。「佐江ちゃん、カッコよかったよねぇ…」と、話しているのを偶然耳にしましたよ。

え!? あらっ? めいみのファンなのにぃー?? うれしい。でも、めいみが本当にかわいいからね。余計にアニータの私がカッコよく見えたのかもしれないな!?

--「あの姉妹はやばいよ…」とも話していて。

にゃははは(笑)。本当に妹みたいだから、普段の関係性とあんまり変わらないです。ホント、おもろいんだよなぁ、めいみっ!

エマさんも本当にかわいくて。実際にはふたつ年上なんですが、マリアでいるときは、「(アニータ口調で)もぉ、何言ってるのっ!? この子は!」って、いうくらいかわいくて。

いつもは、敬語を使わないようにがんばってるんですが、どうしても年上だと思うと、つい敬語が出ちゃって。そうすると「ホント、敬語やめてよぉー」って、毎回、言われちゃうんです(笑)

お酒を飲んだときとか、慣れてくると「エマちゃ〜ん」とか、「エマたーん」とか、「え!? マジで??」って、タメ口で話しちゃうんですけど(汗)。でも、普段は「おはようございまーす」って、敬語を使っちゃいます。

そんなエマさんでも、マリアで生きるエマさんに対しては、私も自然と年上のアニータとして存在できてます。エマさんとやる「BRIDAL SHOP/ブライダルショップ」のシーンも、めちゃくちゃ楽しいんです!!

ベルナルドとの時間も大切にしなくちゃいけないのと同じくらい、マリアとの関係性も大切で。そのマリアとの関係性を一番観せられるのが「BRIDAL SHOP/ブライダルショップ」のシーンなんです。

アニータとマリアは、「姉妹」のような関係ではあるけれど、「女の子」というふたりだけの関係性があるというか。例えばセクシュアリティなことで「私は知ってるけど、マリア、アンタは知ってるの?」って、アニータが上からふっかけて話すような台詞も多いんです。

「んふふ、いいでしょう? わたしはこの後、ナルドと…♡♡♡。こっから先は、言わないわよぉ〜ぅ」

って(笑)。マリアをはぐらかすようなやりとりもやっているんです。

--「こんなこと知ってるのよ」って、わざわざ話すところに、アニータがまだ大人になりきれていない女の子を感じさせますね。

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