写真を拡大 NCT 127「NCT 127 – Beyond the Origin」

そしてMCを挟み、ライブはNCT 127のディープゾーンへと突入。おうち会場では、目いっぱいペンライトを振って楽しむ時間だ。リアルなツアーではピアノの弾き語りを披露していたジャニーが、ここではDJ“Dジャニ”(ヘチャン命名!?)に変身。『英雄;Kick It』のREMIXバージョンを使って、マーク、ユウタ、テヨンのダンスブレイクを盛り上げる。

そこから『Superhuman』へとつなぎ、3D効果を使った未来都市の中をメンバーが超スピードで移動していくような映像の中で、息の合ったフォーメンションダンスを見せると、ステージを降りて、舞台裏を歩いていく。するとその先には巨大なジャングルジムが。それを使って『Wake Up』『Baby Don't Like It』をパフォーマンスする。リアルなツアーの際に、複雑に組まれたポールの間を、メンバーが音に合わせて動いていく様が話題となったが、それをオンラインでも再現。ライブ会場で見た時は、人間が機械のように正確に動くことに圧倒されたが、今回はそれを至近距離のカメラでとらえることで、人としての息づかい、表情がプラスされ、より魅力的に見せる。敢えて映像とのコラボレーションはせずに、彼らのパフォーマンスだけで構成したことも、オンラインであっても“生”であるライブを感じられる場面ともなった。

ライブも後半へと差し掛かり、いよいよこの日のメインイベントともいえる、新曲『Punch』のお披露目へ。『NCT #127 Neo Zone: The Final Round』のリード曲となるこの曲は、前作のオリエンタルな雰囲気を打ち出した『英雄;Kick It』とは一転、未来的な雰囲気も醸し出すヒップホップのダンスナンバーだ。公開されたばかりのティザー映像から抜け出てきたかのように、ブルージーンズに赤のジャケットという衣装をまとった9人は、映像で作り上げられた巨大なリングの中で、力強さとしなやかさを織り交ぜたパフォーマンスで魅せた。

歌い終えるとすぐさまファンの反応をビジョンに映されたコメントで確認するメンバーたち。好評な言葉が並んでいるのを見て笑顔になると、そのままファンと双方向の会話を楽しむ「インタラクティブQ&A」のコーナーへ。ファンからの質問に答えて、メンバーが各々への想いを伝えたり、ファンの国籍に合わせて、英語や日本語で答えたりする中、スペシャルゲストとして東方神起のユンホも登場。メンバーがゲストを予想する中、ジャニーが自分の母親かもしれないと言ったのを聞いていたユンホは「ジャニーのお母さんです(笑)」と冗談を交えた挨拶をして、メンバーを和ませる。

ライブを最初から観ていて、『Punch』がスタイリッシュで良かったなどと感想を伝えつつ、翌週、自分たちも「Beyond LIVE」控えるだけに、オンラインとオフラインの公演の違いについて質問。テヨンは「(オフラインは)普段は飛行機に乗って各国のファンに会いに行かなければならず限定的だが、(オンラインは)この場にいて全世界のファンと会えるところがいい」と話し、ジェヒョンは「最初は目の前にファンがいないことを心配していたが、やってみると、ビジョンが四方にあることから、ファンの熱気が四方から伝わる」と、どちらも変わらずライブの熱気を肌で感じられることを強調した。