[re:START]キーパーソンインタビュー。
【re:START エンタメ再始動に向けて】日本音楽制作者連盟・ 野村達矢インタビュー【前編】、【re:START エンタメ再始動に向けて】日本音楽制作者連盟・ 野村達矢インタビュー【中編】に続く最終回は、ポストコロナ時代のエンタテインメント、ライブエンタテインメントの今後についてのメッセージを届けます。
(※この取材は5/12にオンラインインタビューで行われました)
ポスト・コロナ時代のライブエンタメの今後とは?
── 現在はまだ緊急事態宣言下ではありますが、今後どのようにライブ再開に向けての道筋を考えていらっしゃいますか?
野村 緊急事態宣言が解除されたその瞬間に元どおりの日常が帰ってくるかと言えば、そうはいかないわけで。
まず第一段階としては、オンラインを利用した無観客による表現活動が引き続き主流になってくるのかなと思います。
現在もオンライン上では様々なコンテンツや取り組みがなされていますが、今後は課金システムというものが重要だなと思っていて、
今まではオンライン上では無料でコンテンツを提供していくということが当たり前だったわけですけど、そうするとどうしてもコンテンツを作る側の体力が奪われるばかりで、経済的に逼迫するのは目に見えています。
より持続的に、かつ、高いクオリティを保つものを提供するために、課金システムの導入というのは必要だなと思っています。
なので、そこに対しての研究というか、情報を集めることから業界として取り組んでいる最中です。
いろんなプラットフォームがあるなかで、それぞれがどのような特徴を持っていて、どのような課金システムになっているのか、そのような技術的なことはもちろん、それぞれのプラットフォームに対してどのようなジャンルが親和性を得られるのかなど、そういうことを調べたり考えたりしています。