肩甲骨周りがしっかり動くと気持ちいい

それからいよいよレッスン開始です。照明を落としたスタジオで、大音量の音楽がかけられ、壁や天井にプロジェクションマッピングの映像が投影され、クラブにいるような感覚になります。軽快な音楽にのせて、自然と体が動き、気持ちがのってきます。

最初の15分はウォーミングアップとして、心拍数を上げるためのインターバルトレーニングの時間。その場で走ったり、ジャンプしたり、スクワットしたり、腕立て伏せをしたり……と、けっこうハード!

ジャンプひとつとっても、軽いものからかなり高く飛ぶものまで、負荷の大きさはさまざま。中央のステージに立って、動きのやり方を説明し、見本を示してくれるトレーナーを見ながら、なんとかついていきます。

普段ウエイトトレーニングをするなど、体に気を使っている筆者ですが、激しいランやジャンプは正直しんどく、かなりの運動量になっているなと実感しました。

スタジオは快適な室温に保たれていますが、15分経つ頃には汗が滝のように流れていました。このインターバルトレーニングによって、心拍数が一気に上がり、脂肪を燃焼しやすい状態の体に持っていけるのだとか。

続いてはシャドーボクシングの時間。最初に習ったジャブ・クロス・フック・アッパーを繰り返し練習します。音楽にのせてリズム良く、いろいろなパンチを組み合わせて、何度も何度も実践することで、正しいフォームを体に覚えさせます。

このとき、普段意識しないと凝り固まりやすい肩甲骨周りをしっかり動かせている、と実感しました。ボクシングの正しい動きをすることで、肩甲骨付近にある褐色脂肪細胞が刺激され、脂肪を燃焼をしやすい体になるといわれています。

パンチを繰り出すときは腕からではなく、肩甲骨周りから動かすことを意識するのが大事です。