海外パークの「バーチャルキュー」とは違うの?
実はアメリカにあるディズニーパークでは、新型コロナウイルスの流行前から、待ち時間を減らす新しい仕組みが導入されていました。
それは「バーチャルキュー」というものです。
これは、映画『スター・ウォーズ』シリーズをテーマにした「スター・ウォーズ:ライズ・オブ・ザ・レジスタンス」に導入されています。
このアトラクションでは、混雑緩和のため、通常の待ち列である「スタンバイ」に加えて、ファストパスもありません。
アトラクションに乗るためには、パーク入園後に、順番待ちの整理券(ボーディングパス)を、公式アプリやキオスク(パーク内にある端末)で受け取ります。
ボーディングパスは配布枚数に上限があり、受け取った順にグループ番号が表示されます。
自分の順番になると、アプリに通知が来ますので、1時間以内に行けばアトラクションに乗れるという仕組みです。
バーチャル空間で順番待ちをすることから、「バーチャルキュー」と呼ばれています。
ただ、この仕組みだと、運行状況によって、早く進むこともあれば、遅くなってしまうこともあるので、時間帯が読めないというのが難点です。
東京ディズニーリゾートで今回導入された「エントリー受付」と「スタンバイパス」は、いずれもゲストが希望する時間帯を選ぶことができます。
バーチャルキューとは違って、予定を立てやすいのがうれしいですね。
もし、東京で「バーチャルキュー」が導入されたら…
「スター・ウォーズ:ライズ・オブ・ザ・レジスタンス」ではオープン当初、朝の開園からその日の分のボーディングパスを一気に配布したために、朝一番に終了してしまう…という事態が多発しました。
そのため、新型コロナウイルスの流行に伴う休園からの再開後は、午前10時、午後1時、午後4時の1日3回に分けて、配布されるように変わっています。
ただし、1日1回のみという制限は変わっていません。
ファストパスやスタンバイパスが「時間帯指定の整理券」になっているのと比べて、バーチャルキューは「順番待ちグループ別の整理券」となっています。
何時になったら自分が呼ばれるのか、まったく分かりません。
運行状況によって、早く順番が来ることもあれば、遅くなってしまうこともあります。
システム調整などで運行が休止になれば、その日は乗れないということも。
もし仮に東京に導入されれば、アトラクションに長時間並ぶ必要はなくなります。
新型コロナウイルスの感染拡大防止にも役立つでしょう。
しかし、自分の順番がいつ来るのか分からない、という不安な場面も生まれます。
最悪の場合、レストラン予約やショー・パレードの公演時間と重なる可能性も。
これからの東京ディズニーリゾートの変化に注目していきたいですね。