荒俣宏の妖怪伏魔殿2020 ©ヒナノ

<ポイント1:妖怪絵の回廊>
妖怪の全体像をご存じだろうか。「伏魔之殿」門をくぐり抜けると、たくさんの妖怪が登場する妖怪回廊が続く。

気鋭のイラストレーターによる、原始から現代までを網羅する新しい妖怪絵巻、障子のむこうに潜むかわいい妖怪キャラクターの仕掛けなど、新たな妖怪の姿を荒俣氏の言葉とともに紹介。

<ポイント2:日本の妖怪大集合>
今回の合言葉は「妖怪は見えません」。北海道から沖縄まで日本各地の妖怪を紹介されるが、中には全くイメージが残っていない妖怪も。

ここでは絵にならなかった理由や妖怪伝説が生まれた背景を、多様な絵画資料とともに紹介する。

末野のショウキサマ 撮影:秋田人形道祖神プロジェクト

<ポイント3:名もない「あのお方」がやって来る>
名もない「あのお方」たちは人間の世界にとけ込みカミサマの地位を得て、敬われる存在になった。

道端に石像でよく祭られ、 外から来る魔・災いを遮り防いで 安全を守る神である名もない「あのお方」 =《道祖神》 地方色あふれる不思議な神様を多数展示予定だ。

またインドネシアに伝わる悪魔祓いの怪物オゴオゴ人形も紹介。

烏天狗ミイラ 湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)所蔵

<ポイント4:ミイラと化石>
昔の人々は絵図だけでなく、出土した化石や動物の骨などから妖怪のイメージを具象化。

これは江戸時代以降、日本で博物学的思考がうまれ発展した証といえる。

個人像 三田平凡寺 画

<ポイント5:コレクター部屋は、なんと12禁?>
大正時代に自宅にローラースケート場を作ったり、ヘンなモノコレクターたちの団体「我楽他宗」をオーガナイズした稀代の「趣味人」として、知る人ぞ知る存在だった三田平凡寺。

ここでは趣味の仕掛け人ともいわれる三田平凡寺の珍コレクションを紹介する。中には幻想とエロティシズムを感じさせる展示品もあり《12禁》の年齢制限が設けられる予定だ。そして、現在を代表する妖怪研究家からは、監修者の荒俣氏、京極夏彦氏のコレクションも展示される。

「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」
11月6日(金)~2021年2月28日(日)
会場:グランドギャラリー(角川武蔵野ミュージアム1F)
主催:公益財団法人 角川文化振興財団

チケット情報:
10月20日(火)より角川武蔵野ミュージアム公式WEBサイトにてオンラインチケット販売開始予定。