一度幕を閉じてから、アンコールのための衣装に着替えはするんです。だけど、アンコールの声がかかるまで、一定の時間がかかったら、もう終了のアナウンスをするっていうルールがAKB48時代はあって。

でも、すぐにアンコールがかからなければ、アンコールはないと、ファンの人たちも徐々に知るようになってからは、やさしさで、先陣を切ってアンコールの声をかけてくれる方も現れるようになったんです。

舞台上から全員がはけ切っていなくても、やさしさで、すぐにアンコールかけちゃう人もいたりするときもあったけど。

でもそれも、当たり前のことではないし、拍手をもらえることも当たり前じゃなくて。

今、舞台に立っていても、ダブルアンコールがくるとき、こないとき、スタンディングオベーションがあるとき、ないとき、その景色を舞台上から見るのも同じです。

でも、ダブルアンコールや、スタンディングオベーションをいただいたときの景色って、やっぱり特別で、それは本当に嬉しいもので。

そういう舞台側からでしか感じられない感動を知っていたりもするから、自分が観客になったときは、いいと思ったらスタンディングオベーションをしますし、心からアンコールの拍手を送ったりします。

でも、ミュージカルを観ているときとか、曲の終わりに毎回拍手をするかといったら、そうではなかったりするタイプでもあって。うーん、難しいですよね。

--すごくいいと思って拍手をしたい気持ちがあっても、先陣を切る勇気がないときもあったりします。

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