※写真前列左から、ジョンソプ、ジウン、後列左からテオ、インタク、ソウル、ギホ。 ©2020 FNC ENTERTAINMENT JAPAN INC./撮影:So Min-soo(STUDIO DAUN)
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  • ※写真左から、テオ、ジョンソプ、インタク、ジウン、ソウル、ギホ。 ©2020 FNC ENTERTAINMENT JAPAN INC./撮影:So Min-soo(STUDIO DAUN)
  • ※写真前列左から、ジョンソプ、ジウン、後列左からテオ、インタク、ソウル、ギホ。 ©2020 FNC ENTERTAINMENT JAPAN INC./撮影:So Min-soo(STUDIO DAUN)

K-POPと聞いて思い浮かぶのは、ダンスアイドルグループだろう。その中で韓国の大手事務所FNCエンタテインメントは、FTISLAND、CNBLUEなどのバンドを輩出し、日本でも大きな人気を得てきたK-POP界では少し特異な事務所である。

そのFNCエンタが、初めて手がけたダンスボーイズグループが、2016年にデビューしたSF9。音楽番組での1位獲得はもちろん、俳優として活躍するメンバーも育った。

そしてこの2020年10月28日、SF9から4年ぶり、日本人メンバーを含む平均年齢17歳という6人組ダンスボーイズグループ“P1Harmony(ピーワンハーモニー)”をデビューさせた。

P1Harmonyの初お目見えは音楽番組ではなく、10月8日に韓国で公開されたSFヒューマン作品『P1H:新しい世界の始まり』という劇場映画。さまざまなデビュー手法をとっているK-POP界でも、これまでになく大がかりなデビュープロジェクトである。

P1Harmonyのデビューのためにジョン・ヨンファ(CNBLUE)、キム・ソリョン(AOA)という音楽と演技の二刀流アーティストから、ドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』で大ブレイクし、CMキングといわれる俳優 のチョン・へイン、そして韓国で最も人気のあるコメディアンであり司会者として大活躍のユ・ジェソクまで、FNCエンタ所属のスター総動員で華を添えた。

映画『P1H:新しい世界の始まり』で描かれている“混沌とした世界に差すひとすじの希望”がP1Harmonyの音楽の世界観。10月28日、いよいよそのデビューミニアルバム『DISHARMONY : STAND OUT』がリリースされ、P1Harmonyの全貌が公開された。

本記事では、デビュー直前の彼らに決行したインタビューの内容をお届けする。

デビューを迎えた6人がアーティストを目指したきっかけとは?

── デビューおめでとうございます! まずは、自己紹介を兼ねて、皆さんが「アーティストになりたい!」と思ったきっかけを教えてください。

テオ メインボーカルのテオ、19歳です。特に人前で歌ってきたのではないのですが、子供の頃からひとりで歌うのが好きでした。歌っているときには「幸せだ!」と感じていたんです……。それで、中学3年生くらいから「アーティストを目指そう!」と思ってオーディションを受けるようになりました。

ギホ カナダ出身の19歳、ボーカル担当でリーダーのギホです。母が音楽好きで、家の中で音楽が自然と流れている環境で育ちました。

K-POPに興味はなかったのですが、姉が車の中で聴いていた韓国のシンガーソングライターDEANさんが好きになって、K-POPを聴くようになったんです。いろいろ知っていくうちに「韓国で音楽をやるのもいいな」と思って、カナダでFNCのオーディションを受けました。

── リーダーは大変じゃないですか?

ギホ プレッシャーも感じるし、責任も大きいけれど、メンバーたちも僕を慕ってくれているし、話もちゃんときいてくれるので、僕がリーダーとして全部をやらなくちゃいけないということはないんです。

メンバーとお互い助け合いながら、チームとしてやっています。メンバーのおかげで、そんなに大変じゃないですよ!

── いいチームなんですね! では、ジウンさんの紹介をお願いします。

ジウン ボーカル、ラップ、ダンスを担当しているジウン、19歳です。日本のアニメが大好きで、日本語の勉強を頑張っています!

僕は17歳のときに学園祭で友達みんなとステージで歌ったときのゾクゾクっとした経験が忘れられなくて。それで「アーティストになりたい!」と思い、手始めにダンススクールに通い始めました。そのスクールで行われたFNCのオーディションでスカウトされました。でも僕、そのオーディションに参加していたわけではなくて、見学していただけなんです(笑)。

── すごいですね……きっとイケメンだったから、目にとまったんでしょう。インタクさんは?

インタク ラップとダンスを担当しているインタク、17歳です。母がダンスやエアロビクスのインストラクターをしていたので、子供の頃から母にダンスを習っていました。だんだんダンスと音楽の両方に興味が出てきて、本格的にダンススクールに通うようになり、そのスクールの先生の勧めでFNCのオーディションを受けて、合格して今に至ります。

ソウル ダンス担当のソウル、15歳、日本人です。僕は、EXILEさんに憧れて6歳からダンスを始めました。小学生の頃にK-POP好きの母が、B.A.PさんやTEENTOPさんの動画を見せてくれて、K-POPに興味を持つようになり、13歳のときに「アーティストになるには韓国がいいのかな?」と思って韓国に来ました。

両親は反対せずに、「自分の思ったことは最後までやり遂げろ」と応援してくれました。当時、韓国語はちょっとだけしかできなかったけれど、不安はあまりなかったです。自分のやりたいことだったから。

ジョンソプ ラップとダンスを担当しているジョンソプ、14歳です。僕も小学生のときにテレビでB.A.P先輩のステージを見て、「僕もこんな風にならなきゃ!」と思ったんです。まずダンスを始めて、次にラップを習ってみたら、想像以上におもしろくてラップにハマっていきました。

それから『K-POP STAR シーズン6』(2016年放送)というオーディション番組や、『YG 宝石箱』(2018年放送)というサバイバル番組に出演して、P1Harmonyのメンバーになりました。

── マンネ(末っ子)組のソウルさんとジョンソプさんは同じ2005年生まれだけに、聴いていたアーティストが一緒なんですね。ふたりでデビューすることについて話したりしますか?

ソウル ふたりでするのは、好きなゲームの話とかですね(笑)。同じ歳なので、そういうごく普通の話が多いです。

── ファンの方たちは、皆さんのプライベートな部分も知りたいと思うのですが、宿舎ではどういう部屋割りになっているのですか?

テオ 僕とジョンソプとソウルが同じ部屋で、ジウン、インタク、ギホが同じ部屋を使っています。

── 3人ずつなんですね。宿舎でのそれぞれ担当などはありますか?

ジウン 僕は、風紀委員(笑)。

テオ 僕は、以前は目覚まし役で、朝みんなを起こしていました。寝起きが悪いのは……、インタクくんとジョンソプくんかな(笑)。今も相変わらず一番早く起きているのですが、最近は顔を洗って出てきたらみんなちゃんと起きているので、起こさなくてもよくなりました。

インタク カビゴン(いねむりポケモン)担当なので。

ジョンソプ 僕は、兄さんたちにやる事を作ってあげる担当です(笑)。

ソウル 僕たちは特に決まった担当はなくて、掃除などはメンバー全員でローテーションしてやっています。宿舎に帰ったらベッドに行って、次の日のスケジュールを確認して、好きなダンサーさんの動画を見て、目覚ましセットして寝るだけで(笑)。

ギホ そうだね。僕は服が好きなので、宿舎では次の日に着る服を並べて悩んでいることが多いかな。「ここは洋服屋さんか!」ってメンバーたちにツッコまれています(笑)。