本当ですか!? ちょうどよかったですね。私の今の話がちょうど前フリになりましたね。

あのダンスは今、「もう一度踊れ」と言われても、「もうできないっ!」って言っちゃうくらい、本当に大変で。。

以前も話したと思うんですが、自分がそれまでやってきたジャンルのダンスや、AKB48グループでのダンスとはまったく違うダンスで、単純に難しいというのもあったんですが…。

最初、本当に甘く見すぎていたところがありました。

というのは、自分が観客として「Season1」や、「海外キャスト版」のダンスを観た時に、「できそうだ」と、思っていたんです。

…でも、いざ振り入れしてみたら、思ったより音も速いし、ステップも速い!

自分のやったことのない方向に脚を伸ばしたり、上げたりする動きがあって。例えば、ワンステップで脚を上げるとか、脚を伸ばしながら、床スレスレまで体を落とすとか。

しかもそれを「パンッ、パン!」と1秒でやらなきゃいけないんです。

バレエをやっていたらできる「重心」がない自分にとっては、コツを掴むのにすごく時間がかかってしまって。

--ダンスは、本番を重ねるごとに、変わっていったところなどはあったんですか?

ダンスのシーンは、「ここの音で、この振りをやる」って、細かく決まっていたので、本番に入って変わるということはありませんでした。

相手役のベルナルドはダブルキャストだったので、お芝居については、感情のやりとりや言葉を交わすテンポが、生の舞台で毎回違ったりしたこともあったけど。ダンスは相手が変わろうとも、「しっかりと、毎回同じものを観せる」っていう気持ちでやっていました。

毎公演前には必ず、スマホを使って音を流して、自分たちでちゃんと自主練をしてから舞台に上がっていました。

--今思い返しても、迫力あるダンスシーンに立つ佐江ちゃんに感動しました。

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