あのダンスシーンは、舞台上に大勢人がいるので、大勢の中で、アニータという役をどう観せるかが、見せどころだったんじゃないかなと思うんです。

マリアの近くにいるから、目立っているというのではなく、アニータは、シャークスというグループの「トップにいる女性」で、トップにいると観せるには、ダンスだけではなく、歩き方の練習をしたりもしました。

私とMay J.さんで、ウォーキングの居残り練習したこともあったんですよ。

--アニータの歩き方は、どんなところにポイントを置いて練習していたんですか?

「ピョコピョコ」歩いてしまうと、どうしても子どもっぽく見えてしまうので、もっと「ズカズカ」歩くというか。

歩いているだけで、「この人はトップの人だ」って、思わせるように歩く必要があるから、頭の位置をなるべく変えずに、スッと歩くというより、なるべく大股で、胸から進むイメージで歩くというか。

そうするとラインが綺麗で、威張っている感じではなく「強い女性」に見えるんです。

居残り練習の効果や、結果をちゃんと皆さんに観せられていたかは、正直わからないですが!?

--もちろん、颯爽と歩くアニータの姿は、今もはっきり覚えていますよ。

本当ですか? ありがとうございます。

--アニータという難しい役どころを演じたことや、海外の演出家さんとお仕事をした経験などで、佐江ちゃんの中で今後の自信につながったことはありますか?

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