完全にメンタル的なものです。
真面目な人ほど、自分で抱え込んでしまうことが多かったりして、体力の疲れではなく、心が疲れていってしまうということを、この7年間は特に学んだ時期でした。
私が他の人を見たときに、「羨ましいな」と思う人は、皆「よい加減」に生きることができている人なんです。
言い方が難しいんですが「いい加減」に仕事をするのはもちろんよくないと思うんです。だけど、自分の持てる全ての力を「100」としたら、100出したいのは分かるけど、100をすぐに出すのは難しい。だから「よい加減」で90や、80を目指すのも悪いことではないよ。
そういうことを、この7年で教わりました。
7年前の自分は、結果は「100」しかあり得ないんだと思っていたので、「全力って素晴らしいですよ」と、当時の私は言っているし、その気持ちは今ももちろん変わらなくて。100出せるなら、100出したいと思っているんです。でも、
「100じゃなくても、いいものはあるよ」
って、出会った人たちに教えてもらったり、自分自身でも、ちょっと肩の力を抜いて仕事に挑んだ時の方が、うまくいったりするのを、経験として得ることができたというか。
なので、もし、2021年バージョンで、新しく何かを始める人や、「春」に向けてメッセージを送るのなら、こういう言葉を付け加えたいなとすごく思います。
最近、自分で心がけていることがあって。それは「頑張りすぎないことを、頑張ること」(笑)。「よい加減」に生きる。気持ちの持ちようなんですけどね。
「ダメな日があってもいい」と思えるようになること。そして、「そういう自分を受け入れてあげること」。それが、たぶん、一番いいんだろうなって。
「ミラチャイ」で何回も言ってきていると思うけど、私は完璧主義者になりたいと思っているくらいなので、「完璧じゃなきゃいけないんだ」と、すごく思い込んで生きてきたところがあって。
そう生きてしまった分、その感覚じゃない人と出会うと、「え…、そんな感じ?」って、戸惑うんです。でも、そうした人たちが、すごくノビノビと生活しているのを見ると、「それくらい力を抜いてやっていてもいいんだな」って、思えるようになったんです。
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