[第37回]宮澤佐江、ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』公演中。初めて味わう難しさと課題に向き合う先に...（6/7） - 宮澤佐江「ミラチャイ☆」連載

絶賛公演中のミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』。作品のハッピーでカラフルな世界観、脚本、音楽に支えられて、不安や悩みも乗り越えられたと話す佐江ちゃん。4コマ漫画を原作にした舞台で、初めて知る難しさを本番直前に聞きました!

私も今までとは違う気がします。

歌もやっぱり、相変わらず私にとっては難しいし、いまだに正解を探っています。

元々、私の声質は、子どもっぽく聞こえる声なので、子どもっぽく歌おうと思っていないんです。

でも、前回もお話したみたいに、いつもならわざと声をひっくり返して裏声で歌ったり、ミックスボイスといって、裏声と地声の中間くらいの声を心がけたりするところを、今回は、あえて地声でいくので、怖いというか。

声が裏返ったり、音をはずしたり、力みすぎて声帯をおかしくて、翌日の公演に声が出なくなったらどうしようとかトータルで心配です。台詞もガミガミ、ずっとしゃべっているから。

初めて通し稽古をしたときに、あまりに自分の出番の多さに頭がパンクしちゃって。口では台詞を言って、身体も動いているけど、心ここにあらずの状態だったからか、記憶が飛んじゃって。

－－そんな経験は今までありましたか?

なかったと思います。ひとつミスをしちゃうと、その後の全部に影響しちゃって。だから本当に集中しないと怖いな…、と。

…とか言って、今、話してたら、すっごく楽しみなってきた!

－－!?

あっははは!（笑）

今、こうして話していたら、何だか楽しみになってきました。

－－不安を言葉にしてみたら、状況が整理されてきたとか!?

そうなのかな!?

－－どんどん言葉にしてみてください。

すっごく不安ッ!

あはははは（笑）。と言いながら、やっぱり楽しみなのかもしれない。

－－不安すらも楽しめる感じなのかもしれないですね。