家族は一番近くにいる存在
――今回いろんな家族の姿が描かれていたと思うんですが、おふたりにとって家族とはどんな存在ですか?
田中 ひとことで言うのは難しいですね。
いろんな側面はあるとは思うんです。常に家族といるのが正解かと言ったらそうでもないだろうし、その時によって変わると思いますが、やっぱり一番近くにいる人たちじゃないですか、家族って。離れていたとしても。
人によっても違うし、自分の年によっても違うと思うけど、近くにいるっていうのは間違いないかなあ。
永野 味方とかそういうことですかね。
田中 うん、味方だよね。
永野 もちろん友人だったり先輩だったりいろんな方も声をかけてくださるけど、失敗しても、頑張ってる姿を見せても、ストレートに意見を言ってくれるのは家族なので。一番言葉を信じなきゃいけない人たちだなとは思いますね。
――家族もそうですが作中で、優子が森宮さんの料理を「私のルーツ」と話すシーンがあります。今のご自身のルーツとなった人や出来事はありますか?
田中 たくさんありすぎて。原点で言えば、母親だと思うし、そこから始まって、これまでにいろんな世界で出会った100人ぐらいの人が僕の「こうなりたいな」を作ってくれているので、厳選するのは難しいんですけど。
――その方々が全部積み重なっていっている?
田中 そうですね。本当にいろんな方のいろんな素敵なところを、教えてもらっています。
永野 私を作っているのは母親なので、母がいいなと思ったものは同じように思いたいですし、母の影響はすごくありますけど、お仕事でご一緒した先輩のアドバイスやオススメを勉強して自分に合うもの見つけて、ルーツにしているところはあるような気がします。