そうですね。特に、チームの「冒険心」にすごく刺激を受けました。今の時代って、
「ありのままの自分でいていいんだよ」
というメッセージが、世界中から発信されていると思うんです。そんな今を生きている、20代前半の子たちの「思い切り」や「センス」の素晴らしさをすごく感じました。
私自身は、古風な考えというか、規則や決まり事といった「ルール」を気にして生きているタイプでしたが、ここ数年は、しがみ付いていた自分の「ルール」を、少しずつ削ぎ落す作業をしている最中でした。
そんなタイミングで、自分たちのやりたいことを、仲間を集めてやっているチームに出会って、その「熱量」に触れて、私自身、本当にいいエネルギーをもらいました。
--「元AKB48の宮澤佐江」というイメージを、いい意味で汲んで、お仕事する場合もあると思うんです。でも、世代の若い今回のチームは、それがなかったのが、逆に、いい結果に繋がったのかもしれませんね。
本当にその通りで、私にとっても嬉しいことでした。
もちろん、「元AKB48」と思ってくださるのは有難いし、その肩書きがあるから、私が誰なのかを分かってくれる人もいると思うんです。
でも、あの頃のイメージのままで止まっているのは、悩みというか、苦しかった部分でもあって。宮澤佐江に、「元気な」という前ふりが付いてしまうと、「もう元気なキャラを前面には出していないんです…」って、生きづらさを感じてしまっていたんです。
「明るくて、いつも笑顔」なだけじゃない私の別の引き出しを、今回のチームは開けてくれたというか。「等身大の私」を撮っていただけたのが嬉しかったです。
--今までのやり方を踏襲するのは、安心感はありますが、逆に言えば「このままでいいの?」「変わらなきゃいけないのでは?」という不安感にも繋がりますね。
そうなんです。10年前と今とでは、「芯」は変わっていなくても、やっぱり誰しも変化はあると思うんです。
--そうですね。佐江ちゃんにとって、今回のカレンダー作りは、これまでとは違う段階に入るきっかけとなる、「エポック」(※1)のような出来事な感じがしました。
※1それまでとは違った意味をもった時期や段階
エポック…?
--というのは、佐江ちゃんだけじゃなく、30代になって、仕事に慣れてこなせる段階になると、「このままでいいのかな」「変わらなきゃいけない」という思いも感じ始める頃だと思うんです。
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